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邪気追い払う、丸干しイワシ 北茨城、節分前に最盛期

節分を前に、製造の最盛期を迎えたイワシの丸干し=26日午前、北茨城市大津町の「て印杉本水産」
節分を前に、製造の最盛期を迎えたイワシの丸干し=26日午前、北茨城市大津町の「て印杉本水産」


2月2日の節分を前に、北茨城市大津町の水産加工業「て印杉本水産」で、イワシ丸干しの製造が最盛期を迎えている。潮の香りが漂う作業場には、竹串に刺さったイワシがずらりと並び、銀色のうろこが輝いている。

節分はイワシを焼いて食べたり、ヒイラギと共に飾ったりして邪気を追い払う風習がある。節分に向けた増産は昨年12月中旬から始め、通常の2割増となる計約50トンを、節分前日までに製造する。マイワシの頬に竹串を刺し、木枠に並べて乾燥機に入れ、1時間半から2時間ほど乾かす。乾燥後は箱詰めして冷凍し、関東地方を中心に仙台や名古屋方面にも出荷する。

従業員らは手際よく串を刺し、木枠に並べていった。コロナ禍で家での食事機会が増える中、杉本佳幸代表(74)は「『イワシが邪気と一緒にウイルスも追い払うかも』と、一家だんらんに一役買いながら食べてもらえるとうれしい」と話した。

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