ムササビ、飛膜広げ移動 水戸市民が動画撮影 県準絶滅危惧種

水戸市内で撮影されたムササビ=同市田島町(佐藤彰彦さん提供の動画から)
水戸市内で撮影されたムササビ=同市田島町(佐藤彰彦さん提供の動画から)
水戸市内のゴルフ場近くで、茨城県版レッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されているムササビの動画が撮影された。ミュージアムパーク県自然博物館(坂東市)によると、ムササビは夜行性のため、昼間に平地で目撃されるのは珍しいという。

撮影したのは、同市の佐藤彰彦さん(41)。今月7日午前11時ごろ、職場の同僚とともに、水戸・ゴルフ・クラブ(同市加倉井町)近くを歩いていたところ、町境にある同市田島町の民家で、建物の間に動く影を見つけ、とっさにスマートフォンを構えた。佐藤さんは、建物で飛膜を広げ移動するムササビの様子を撮影。「猫だと思ったが、地面を歩き慣れていない感じや、飛び方が特殊だったので撮影した」と話した。ムササビは塀の金網をよじ登って、ゴルフ場に逃げていった。

撮影場所は森に囲まれ、ゴルフ場のほかに民家が点在する。

ムササビはリス科で、頭から尾まで約50センチ。特徴のある飛膜が発達して、高い所から低い所へ滑空して移動する。2016年改正版の県レッドデータブックによると、林の分断化や大径木の減少などにより、生息地を奪われ近年数を減らしている。同年に、現時点での絶滅危険度は小さいものの、生息条件の変化によって「絶滅危惧」に移行する可能性のある準絶滅危惧種に指定された。

同館の学芸員で哺乳類が専門の後藤優介さん(39)は「ムササビで間違いない。何かの刺激を受け驚いて山から下りてきてしまい、戻る途中で遭遇した可能性が高い。もしかすると巣を作っている可能性がある」と話した。

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