ニホンカモシカ目撃 特別天然記念物 茨城・常陸太田 舘野さん撮影

常陸太田市で撮影されたニホンカモシカ(舘野譲さん提供)
常陸太田市で撮影されたニホンカモシカ(舘野譲さん提供)
茨城県常陸太田市の林道で、国の特別天然記念物のニホンカモシカが目撃された。同市和田町の自営業、舘野譲さん(46)が写真を撮影した。県環境政策課は「県内に生息していない。あまり例がなく珍しい」としている。

撮影したのは、19日午前10時ごろ。舘野さんはトレイルランが趣味で、トレーニングで自宅から日立市諏訪町までジョギングしていた。高鈴山の山頂に向かって常陸太田市町屋町の林道を進んでいると、約10メートルの距離に背中が見えた。「よく遭遇するイノシシかと思ったが、背格好が違い、大きかった。鳴き声は聞いたことのない、鳥のような声だった」といい、振り向いた姿を見てカモシカと思った。

互いに動かず1~2分見合った。舘野さんが進行方向に少し進むと、カモシカも少しずつ逃げた。心に余裕が出て、スマートフォンで写真を撮影した。カモシカは林道から外れ、茂みに逃げていった。「神々しい姿だった。貴重な経験で、願わくばもう一度会ってみたい」と振り返る。

日立市かみね動物園(同市宮田町)の獣医、正藤陽久さんは「野生動物は自分の生息域を伸ばしていく動きがある。あるいは(他の地域から)迷ってきたのかもしれない。発見は珍しいが、ない話ではない」と可能性を示す。「万が一遭遇したときは追いかけ回さず、そっと様子を見てほしい」と話した。

ニホンカモシカはウシ科の動物。1955年に特別天然記念物に指定された。北海道と中国地方を除く本州、四国、九州に生息する。同課によると、過去にも他の地域からカモシカが侵入した事例がある。

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