盗品の敷鉄板買い取る 容疑で男逮捕 茨城県警
茨城県警牛久、石岡、竜ケ崎3署と県警捜査3課の合同捜査班は23日、同県牛久市内の工事現場から盗まれたと知りながら敷鉄板6枚(計約60万円相当)を買い取ったとして、盗品等有償譲り受けなどの疑いで、中国籍の同県笠間市、金属買い取り業、男(46)を逮捕した。県警によると、容疑を否認している。
県警は同日、同容疑などで男が代表を務める同所の金属買い取り会社を家宅捜索。今後、県内外で相次ぐ金属盗事件への関与についても調べる。
逮捕容疑は5月1日、同社敷地内で、敷鉄板6枚を、盗品と知りながら計54万円で買い取った疑い。県警は、法人としての同社を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)の疑いで書類送検する方針。
県警は9月、この敷鉄板やセンサーライトなどを盗んだとして窃盗容疑で男4人を逮捕。いずれも「(逮捕された)男の会社で買い取ってもらった」などと供述したことから関与が浮上した。
県警はこの日、捜査員約30人が同社と敷地内にある男の自宅を家宅捜索し、領収書など関係書類や携帯電話を押収した。
茨城県など関東地方では金属盗が増加しており、県は今月1日、盗品売却を防ぐ県条例を改正。来年4月1日に施行する。