学びやと別れ、新たな一歩 茨城県内高校・中等教育校で卒業式

茨城県立高・中等教育学校と私立高の卒業式が1日、県内各地で開かれた。県立高改編で本年度が最後の卒業式となる同県つくば市のつくば工科高(石塚照美校長)では生徒が3年間の高校生活に別れを告げ、保護者などに見送られながら新たな一歩を踏み出した。
同高で卒業を迎えたのは125人。「つくばサイエンス高」への改編に伴い、つくば工科高として最後の卒業式となった。一人一人の名前が読み上げられ、各学科の代表者が石塚校長から「楽しいクラスにしてくれてありがとう」「素敵な未来をつくっていってください」などと声をかけられながら、卒業証書を受け取った。
式辞で石塚校長は「いつも元気いっぱいにあいさつしてくれた」と振り返った上で、「卒業生の一人一人が持てる力を発揮して末永く幸せな人生を送ることを心から祈念しています」と述べた。
つくばサイエンス高の在校生代表は「先輩方がこの学び舎にいてくれたからこそ私たちは安心して歩むことができました」などと送辞。卒業生代表の青島巧将さんは「それぞれの道を一歩一歩着実に進み続けることができるよう、これからも力強く生きていきます」と答辞を述べた。
卒業式後はつくばサイエンス高への継承式もあり、校旗が継承された。
卒業生の塚田涼太さんは「先生に叱られたからこそ今の自分がある。3年間楽しかった」と振り返った。
この日は県立高31校、県立中等教育学校2校、私立高15校で卒業式が実施された。