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【音楽】
「日本はユニコーンみたいな国」ノラ・ジョーンズが語る来日への想いと武道館ライブ【インタビュー】

ノラ・ジョーンズ Photo:Masanori Doi


 最新アルバム『ヴィジョンズ』(2024年)が今年のグラミー賞で『最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバム』を受賞。2002年の衝撃のデビューから第一線で活躍し続けるノラ・ジョーンズが、9月24日に日本武道館、25日に大阪城ホールでの単独公演を開催。さらに『Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2025』初日(27日)への出演も決まっている。話題作『ヴィジョンズ』の来日記念盤『ヴィジョンズ【JAPAN EDITION】』が24日にリリースされることも発表され注目が高まるなか、ノラに武道館公演への想いを聞いた。



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■実は前回の武道館公演の初日のサウンドチェックで…



――これまでにも武道館で公演をされていますが、武道館という会場にはどんな印象を持っていますか?



すごく最高ね。あそこで演奏するのは大好き。やっていて気持ちがすごく上がるし、歴史を感じさせる会場なの。コンサート会場って、たまに堅苦しかったりフォーマルすぎる印象があるけど、武道館はものすごい一体感を感じさせてくれるのよ。そういう中で演奏するのが好きだから、とても大好きな会場ね。



――これまでの武道館公演のなかで、特に思い出に残っている出来事は?



実は前回(2022年)の武道館公演の初日のサウンドチェックで、電源が落ちちゃったの。2時間くらい回復しなくてね。クルーのひとりがようやく原因を突き止めたんだけど、変換機の問題だったの。あのときは「このままライブできないんじゃないか…」って気持ちだった。でも今となれば楽しい思い出ね。



――今回の武道館公演は、どんなライブになりそうでしょうか。



今『ヴィジョンズ』のアルバムを引っさげたツアーをやっていて、とても楽しいの。ライブで演奏するとこんなに楽しいアルバムだったんだって改めて実感してるわ。ハーモニーもヴォーカルもたくさん詰まっていて、すごくライブ感があるの。いい意味でエネルギーがものすごくあって、会場全体も盛り上がるのよ。だから前回の日本公演とはまったく違う、新しいエキサイティングなライブになると思う。



――武道館という会場が、楽曲の表現にも良い効果をもたらしそうですね。



そうね。武道館はやっぱり特別な場所だから。初めて演奏したときのことは今でもよく覚えてるの。すごくワクワクしたわ。今回も同じ気持ちね。



■私にとって日本はユニコーンみたいな国、唯一無二の特別な場所



――初めての来日からは20年以上が経ちます。この間にご自身の中で最も変化を感じることは何でしょうか?



私も変わったし、人はみんな変わるものだと思うの。この20年以上の間に、いろんな形態のバンドで演奏してきたけど、そのほとんどで日本に来てるの。もしかしたら1回だけ来られなかったことがあったかもしれないけど、それくらい日本が大好き。日本に行く前はいつも気持ちが高ぶるし、日本から帰るとホームシックみたいになって、また戻りたくなっちゃうの。



――日本という国は、あなたにとってどういう存在ですか?



私にとってはユニコーンみたいな国ね。唯一無二の特別な場所って意味で。日本の人たちも大好きだし、ごはんもおいしいし、本当に大好きなの。



――今年のグラミー賞で最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバム賞を受賞されました。素晴らしい音楽を届け続けるうえで、大切にしていることは何でしょうか。



自分自身がハッピーでいられる音楽を作り続けることだけを考えてる。ほかのことはあまり心配しないわ。もちろんファンのことは大切に思ってるけど、「どう思われるだろう」って不安になるんじゃなくて、自分がやってて楽しい、喜びを感じる音楽を作れれば、きっとそれがみんなに伝わるって信じてるの。



――“ハッピーでいられる”ために心がけていることってありますか?



自分が好きな音楽を作ること、それだけよ。強制されたり無理やり作った音楽は、聴けばわかってしまうものだと思うの。だからそうじゃなくて、自分がインスピレーションを感じられる音楽を作っている限り、幸せでいられるのよね。



■私にとって今のSNSはラジオと同じ、日本のアーティストもよく聴いてる



――SNSで音楽が広がっていくことについてはどう感じていますか?



私にとって今のSNSはラジオと同じね。かつてラジオが音楽を届ける手段だったように、今はSNSがその役割を担ってるの。だからSNSを使うしかないって思ってるわ。



――SNSを通じて新しい音楽やアーティストに出会うことはありますか?



もちろん。本当に膨大な音楽がSNSにあふれているのを考えると、いい意味でクレイジーよね。素晴らしいと思うわ。



――最近発見したお気に入りのアーティストは?



いっぱいいるんだけど、ごめんなさい、今ひとりっていうのが出てこないの。でも本当にたくさんいるわよ。



――日本の音楽に触れることもありますか?



プレイリストでよく聴いてるわ。ただ、私は名前を覚えるのが本当に苦手で(笑)。アメリカ人の名前ですら覚えられないのに、日本人の名前だとさらに難しいのよ。でも、今は本当に素晴らしい音楽がたくさんあふれてるって感じるわね。



――日本の音楽の印象を一言で表すなら?



「クール」。それが一番合う言葉だと思うわ。



――今回の来日で、ライブ以外に楽しみにしていることはありますか?



食べることが一番ね。ツアー中ってあまり自由がないから、おいしいものを食べるのがすごく楽しみなの。あとは街を散策したり、お寺に行ったりすることも大好き。ほかには、ショッピングかしら。



――特に好きな日本食ってありますか?



なんでも好きよ。麺類もステーキもお寿司も、お魚も。市場みたいなところに行くのも大好きね。



――今日はありがとうございました。ライブも楽しみにしています!



ありがとう!



■プロフィール

2002年のデビュー作『Come Away With Me』で世界的に注目を浴び、同作はグラミー賞8部門を受賞。以降も『フィールズ・ライク・ホーム』『ノット・トゥー・レイト』『ザ・フォール』など数々の作品を発表し、アルバム総売上5200万枚以上、楽曲の総ストリーミング数100億回超を記録している。2024年には最新アルバム『ヴィジョンズ』をリリース。同作は2025年のグラミー賞で『最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバム』を受賞。今年6月にはジョン・レジェンドとのコラボレーションシングル「サマータイム・ブルー」をリリースし、今回の来日を記念した『ヴィジョンズ』のJAPAN EDITIONが9月24日に発売される。

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