
【エンタメ総合】
フースーヤら3組が英語で漫才?AI翻訳に衝撃 チャド・マレーン「万博より大きな出来事」

15~21日に大阪の3会場で開催されている国内最大級のコメディフェスティバル『OSAKA COMEDY FESTIVAL 2025』。19日にはHEP HALLで、「漫才」と「AI」を融合させた公演『MANZAI×AI ~Experience Japanese Comedy~』が行われた。
国内最大級のコメディフェスティバル【イベント概要】
このイベントは、AIの英語吹き替え技術や吉本興業のグループ会社・FANYが開発したお笑い特化型AI字幕翻訳サービス「CHAD2」などの最新デジタル技術を活用して人気芸人3組のネタを国内外の人に届けるというもの。
ジョックロック(福本ユウショウ、ゆうじろー)、フースーヤ(田中ショータイム、谷口理)、ロングコートダディ(堂前透、兎)が出演。前半では、漫才に字幕を入れて披露。後半では、あらかじめ収録しておいた漫才動画を、最新AI技術を駆使してまるで出演者が英語を話しているかのように編集。本人たちが、英語に吹き替えた漫才動画を鑑賞した。
ジョックロックやロングコートダディのネタは、まるで本人が英語を話しているかのような、ごく自然な仕上がりに。そして、監修を務めたお笑いコンビ「チャド・マレーン」のチャド・マレーンが「難関」と評したフースーヤのネタ。「オーマイゴッドファーザー降臨」や「ジョージ・クルーニー卵とじ」といった独特のギャグも吹き替えになっていて、田中ショータイムも谷口理も大喜びだった。
公演後の囲み取材で、田中は「『チャーハン、チャーハン』のギャグは以前、YouTubeで海外に向けていろんな国の言葉で作ったことがあるんです」と告白。「昔から海外は視野に入れてたんですけど、今日でボヤけていた視野がはっきりと見えた。これからは“世界のフースーヤ”になりたいと思います」と宣言した。
チャドは『OSAKA COMEDY FESTIVAL 2025』について、「お笑いにとっては(大阪・関西)万博より大きな出来事」とアピール。「大阪が“お笑いのまち”ということが、世界的に知られるのはまだ先です」と冷静に分析しながらも、「先行して、先ほど皆さんに見ていただいた吹き替え版や字幕版の漫才が海外で通用すると思うので、まずそれが道を切り開いていく」と期待に胸を膨らませた。