
【映画】
南沙良・出口夏希・吉田美月喜、レカペで記念撮影 『万事快調』釜山国際映画祭で世界初上映

韓国・釜山で開催中の「第30回釜山国際映画祭」〈Vision部門〉に正式出品された映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』が20日、ロッテシネマ セントムシティでワールドプレミア上映された。上映チケットは発売と同時に即完売となり、会場は満席。作品への期待の高さがうかがえた。上映後には、主演の南沙良、出口夏希、共演の吉田美月喜、児山隆監督が登壇した。
【画像】3人でプリクラを撮るオフショット
本作は、発表当時21歳の大学生だった波木銅の同名青春小説が原作。未来が見えない町に暮らす朴秀美(南)と矢口美流紅(出口)たち。自分たちの夢をかなえるために、この町とおさらばするには、一攫千金を狙うしかない!彼女たちは、岩隈真子(吉田)らを巻き込んで、同好会「オール・グリーンズ」を結成し、禁断の課外活動を始める。
南は韓国語で「こんにちは、南沙良です」とあいさつし、「疾走感のある今までにないストーリーだったので、とてもワクワクしました。挑戦したいと思いました」と出演の経緯を語った。
出口も韓国語で「アニョハセヨ~!」と元気にあいさつし、「考えすぎると美流紅の自由な感じが表現できないんじゃないかと思って、現場で皆さんのお芝居を見て、その場で感じたことを取り込んでいきました」と役作りを振り返った。
初の韓国訪問となった吉田は「原作を読んで、岩隈真子は良い意味で遊べるキャラクターだと感じ、監督や皆さんと一緒にキャラクターを作っていきました。“ださかっこいい”部分を意識して演じました」と笑顔で語った。
児山監督は「原作のタイトルが〈オール・グリーンズ〉だったので、緑をモチーフに考えました。主人公たちが着ている緑のつなぎは、昔、ビースティ・ボーイズがMTV授賞式で着ていた衣装を参考にしました」と制作秘話を披露し、「鬱屈とした気持ちを抱える若者に“悲壮感を持たず突っ走ってほしい”という願いを込めたので、少しでも気持ちが上向きになってもらえたらうれしい」と作品への思いを語った。
南は「夢は叶う叶わないではなく、追いかける過程が大事だと気づきました」、出口は「映画の中の3人のように、この一瞬を全力で楽しんでほしいです」、吉田は「全力で何かを一緒にできる友達は、一生の内にできるかわからない。そこでみつけられた友達は大切にするべきだと思います。思い立ったらなんでもやってみる楽しさをこの映画から学びました」とそれぞれメッセージを送った。
本編では、南演じる秀美のラップシーンも話題に。南は「ラップは好きでしたが、急きょ追加されたフリースタイルは、撮影の3日前に歌詞が送られてきたので、覚えるのがすごく大変でした」と苦労を明かした。映画オリジナルの展開も盛り込まれており、観客の注目を集めた。
最後に南は「皆さんの熱を感じながら映画を見られたのがすごく楽しかったです」と笑顔を見せた。出口も「上映前は緊張していましたが、笑顔で観ていただけて安心しました」と安堵の表情。吉田は「笑いは万国共通だと実感しました」とコメント。観客の熱心な質問に、丁寧に向き合うキャストと監督の真摯(しんし)な姿が印象的な舞台挨拶となった。
その後、南・出口・吉田の3人は劇中で撮影した証明写真のシーンを再現するため、釜山市内でプリクラ撮影を楽しむオフショットも公開された。
映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』は、2026年1月16日より全国公開。