常総市長選立候補者の横顔


任期満了に伴う常総市長選が28日告示され、いずれも無所属で、新人で元県議の飯田智男氏(60)と現職の神達岳志氏(51)が立候補した。2人の横顔を紹介する(届け出順)。
■飯田智男(いいだとしお)氏(60) 元県議 無新 挑戦、活力取り戻す
「常総水害から5年がたち復旧・復興は進んだが、まちに元気がない。市民から活力を取り戻してほしいという後押しがあった」。市長選への挑戦を決めた理由をそう語る。旧水海道と旧石下の両市町に長年住んだ経験が強みと自負する。
大学時代は弁論部に所属し、政治に興味を持った。卒業後、中村喜四郎元建設相の秘書を26年間務めた。県議時代は首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の周辺開発に力を入れてきたことから、同常総インターチェンジ道の駅事業の見直しを公約の柱の一つに掲げる。
人口減少対策として、産婦人科の誘致のほか、新型コロナウイルス感染者が人口密度の高い地域に集中したことに着目し、「都心に住む人たちの目を(都心に近い)常総市に向けてもらう起点にできないか」と考えている。
尊敬する人物である故・大平正芳元首相が残した言葉で、生活は質素に知力はぜいたくにという意味の「在素知贅」が座右の銘。
趣味はスポーツと読書、特に歴史小説を好む。「ストレスはあまり感じない性格」と分析。家族は妻と息子2人。本石下。
■神達岳志(かんだつたけし)氏(51) 市長 無現 継続、2期目に意欲
「常総水害からの復旧・復興や防災対策、新型コロナウイルスの支援策を継続し、これまでまいてきた種に花を咲かせることが私の使命と考えている」と次期を目指す決意を語る。
大学卒業後、住宅メーカーの営業マンを経て、体調を崩した父親に代わり、家業である鉄工所を継いだ。2010年から県議を務め、3回当選した。
「常総市はずっと1期で市長が交代している。そのジンクスを打ち破り、4年間積み上げた計画を進める」。2期目の取り組みとして、無料通信アプリ「LINE(ライン)」や防災ラジオでの防災伝達手段の強化、圏央道常総インターチェンジ周辺で計画している「アグリサイエンスバレー構想」の推進を挙げ、「拠点づくりをすることで、市発展の起爆剤にしたい」と話す。
趣味はゴルフ、剣道(4段)、ギターと多彩。業務多忙の中でのリフレッシュは豊水橋への散歩。座右の銘はノーベル平和賞を受けたマザー・テレサの言葉「暗いと不平を言うよりも、あなたが進んで明かりをつけなさい」。両親と3人暮らし。豊岡町乙。