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茨城県警窓口、午後4時まで 労働環境改善 11月から時短試行

受付時間短縮を試行する県内警察署の窓口業務=水戸署
受付時間短縮を試行する県内警察署の窓口業務=水戸署


茨城県警は11月1日から、県内27の警察署と県警本部で、平日の窓口業務の受付時間短縮を試行する。担当部署の労働環境改善を図るとともに、適正な審査業務を推進するのが狙い。平日は現行の「午前8時半~午後5時15分」から「午前9時~午後4時」に変更する。当面は試行期間とし、検証を経て2025年度中の本格運用を見込む。

県警警務課によると、受付時間の変更は現行の警察法が施行された1954年以来初めて。対象の窓口業務は、警察署が▽情報公開(警務課)▽遺失届出証明(会計課)▽銃砲刀剣類所持許可(生活安全課)▽犯罪被害証明(刑事課)▽安全運転管理者(交通課)など。県警本部では▽犯罪経歴証明書(鑑識課)▽特定自動運行の許可(交通総務課)▽放置違反金収納(交通指導課)-など。

これまでは窓口での受付時間と担当者の執務時間が同じで、事前準備や事務処理などの業務を時間外勤務で行うことが前提となっていた。受付時間短縮により、交通事故が多くなる傾向にある薄暮時のパトロールに警察官を充てやすくなり、警戒を強められる効果も期待される。

時間短縮は全国的な流れで、すでに42都道府県で実施。他県の検証結果では時間外勤務が減る利点が報告され、申請者から不都合を訴える声は上がっていないという。

県警は試行後、警察署などの来庁者にアンケートを実施して検証に役立てる。受付時間短縮に伴い、運転代行業者や警備関係などのオンライン申請「警察行政手続サイト」も利用できるようにする。

県警警務課の須永昇総括理事官は「働き方の見直しを図りたい。県民の皆さまには、ご理解とご協力をお願いしたい」と述べた。

県警運転免許センターや各警察署での運転免許更新などの受付時間については、すでに対象者へ受付時間の短縮を知らせるはがきを送付しているため、来年3月末ごろに短縮する。事件事故の届け出や遺失・拾得物の取り扱い時間は、従来通り24時間受け付ける。



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