ブドウ、好天で糖度増 常陸太田で品質検討会 20園が出来栄え確認 茨城

茨城県常陸太田市内のブドウ園でつくるJA常陸の常陸太田ぶどう部会(本多孝文部会長、会員43園)は5日、同市松平町のJA太田営農経済センターで、今季収穫のブドウの品質を調べる検討会を開いた。10日から始まる直売を前に、会員らがハウス栽培に取り組む20園の生産したブドウの出来栄えを確認し合った。好天が続き、例年より糖度が増しているという。
生産者や同JA、県農業改良普及センターなどの関係者が出席。各ブドウ園が持ち込んだハウスで作られた「巨峰」と、市オリジナルブランド「常陸青龍」の2種で糖度や酸味、色合い、粒数、重さなどを丁寧に計測した。巨峰は独特な香りに加えこくの深い甘みと酸味のバランスがよく、常陸青龍は爽やかな甘さで酸味が少ないことが特徴だ。
本多部会長は「各農家が厳しい日差しや水の対策を行った成果として非常に糖度が高く仕上がった。常陸太田に足を運んでもらい、ブドウと生産者の人柄を味わってもらえれば」と話した。