つくばの人口増加率 全国市区部3位 TX沿線に転入増 茨城

茨城県つくば市は7日、総務省の人口動態調査による人口増加率(1月1日現在)が1.47%となり、全国市区部のランキングで3位、東京都特別区(東京23区)を除くと1位になったと発表した。つくばエクスプレス(TX)沿線開発に伴い、新しく造成された街に子育て世代が転入し続けているのが要因という。
市によると、住民基本台帳に基づく1月1日の人口は25万9018人で、1年前に比べて1.47%増加した。1位は東京都中央区の5.98%、2位は台東区の1.74%。4~8位と10位も東京23区内が占めた。
全国の市区部の中で同市の人口増加率は2019年までトップ10圏外だったが、20年9位、21年4位、22年2位と上昇。23年には初めて1位に輝いた。昨年は7位に後退していたが、今年は盛り返した。
同市は1987年に4町村が合併して誕生。合併当初の人口は11万人で、後に筑波、茎崎の両町を編入した。TXが開業した2005年には20万人の大台に乗り、TX沿線開発が進むに連れて人口が急増。22年6月には25万人を突破した。
7月1日現在の人口は26万2006人。県内市町村で最大人口の水戸市が26万5840人で、差は3834人に縮まっている。
人口増について、つくば市の五十嵐立青市長は「暮らしやすさが評価され、子育て世代や外国人を中心に、つくば駅周辺、TX沿線開発地区に転入していただいている」と分析。「ランキングに一喜一憂することなく、外国人住民も含めた全ての市民の満足度を高め、市政を着実に進める」とコメントした。