茨城県の魅力「花」で表現 人気アニメ「薬屋のひとりごと」と初コラボ 新観光ブランド展開


茨城県観光の魅力発信を後押ししようと、県は新たな観光ブランドコンセプトを打ち出した。タイトルは「IBARAKI is Blossoming」(いま、いばらきが咲いている。)。観光資源を花に例え、花束を作れるほど魅力あふれる県を表現した。特設サイトを設け、人気のテレビアニメとコラボした動画の公開やツアー企画などを発信し、茨城県への誘客促進を目指す。
ブランドコンセプトを通して、国営ひたち海浜公園(ひたちなか市)のネモフィラ、コキアをはじめとした県内の「花絶景」や食、伝統文化、体験など多くの魅力があることをアピールする。コラボしたテレビアニメは「薬屋のひとりごと」。架空の宮中で起きる事件を解決していく謎解きエンターテインメントだ。県観光戦略課によると、都道府県とのコラボは初めてという。
動画では、アニメの登場キャラクターで薬師の猫猫(マオマオ)と後宮管理者の壬氏(ジンシ)が、県内を巡りながら袋田の滝(大子町)や牛久大仏(牛久市)、地酒などの魅力を発信している。
サイト内では「珠玉の企画」の第1弾として、同公園のコキアやいばらきフラワーパーク(石岡市)のバラ、結城紬(つむぎ)、笠間焼を活用した4種類の企画を紹介、販売する。
本年度始めた「いばらきネクストツーリズム推進事業」の一環。昨年度までの3年間、県は大型観光企画「茨城デスティネーションキャンペーン(DC)」を実施した。そのレガシーを活用し、観光資源の差別化や観光イメージのブランディングの推進により誘客促進を目指す。
同課の担当者は「アニメをきっかけにファンを含めて多くの人に茨城を知ってもらい、実際に来て多彩な魅力を体感してほしい」と話している。
この秋には、同アニメと県内の観光名所がコラボしたスタンプラリーの開催も予定している。