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「歩くサッカー」普及へ 3世代、障害者も一緒に 茨城・日立で体験会

子どもから高齢者までが一緒に楽しめるウオーキングフットボールの体験会=日立市東成沢町
子どもから高齢者までが一緒に楽しめるウオーキングフットボールの体験会=日立市東成沢町


「歩くサッカー」として知られ、健康維持につながるウオーキングフットボール(WF)の普及が、茨城県内で本格的に始まった。県サッカー協会が運営役の「コーディネーター」を今年6月から養成。一般向け体験会を開いたり、各地のシニアサッカーチームが実践したりしている。協会関係者は「3世代、障害者も楽しめ、世界的にも広がりつつある」とし、茨城県での競技人口も増やしたい考えだ。

7日、同県日立市東成沢町の市民運動公園陸上競技場。Jリーグの試合に合わせ、WFの体験会が開かれた。35人が4チームに分かれ、試合形式で楽しんだ。

小さめのピッチに簡易なゴールを設け、参加者はボールを操る。サッカーに近いが、「走らない」「相手と接触しない」「ボールを奪わない」といった独自のルールがあるのが特徴だ。年齢、性別、障害の有無を問わずにプレーできる。

この日の参加者は3歳の幼児を含む親子連れから70代の高齢者まで幅広い。

同県つくば市の白石敦子さん(42)は息子2人と参加。「サッカーは子どもがするのを見ていただけだが、誰でもできるのが面白い」と笑顔を見せた。長男の小学4年、晶大さん(9)も「ゆっくりしていて、考える時間があるのが良い。またやってみたい」と感想を話した。

高齢者のサッカーチーム「日立FC」の今橋富士夫さん(77)は、運動量の多さや、けがをしにくい点を評価。「健康維持にはとても良いスポーツ」と効果を語った。

WFの普及へ向け、県内では6月、筑波技術大(つくば市)で審判や運営役を兼ねるコーディネーター講習会が開かれ、養成が行われた。

日本ウォーキングフットボール連盟(東京)の理事、藤原竜義さん(61)は「サッカー経験は不問で、3世代、障害者も一緒にできるスポーツは他にない」と強調する。各地で体験会を行い、知名度を上げ、自主大会の開催を視野に入れる。10月には国際大会も開かれ、日本も代表を送り込む。

茨城県選出の年齢別代表でもある藤原さんは「日本はサッカーの人気が高く、潜在的な人口はある。生涯スポーツとして広めていきたい」と見据えた。

★ウオーキングフットボール

歩いて楽しむミニサッカー。2011年7月、英国で行われた55歳以上を対象とした「健康のためのサッカー」が原点。国内では13年ごろから始まり、日本サッカー協会が普及し、コーディネーターは約800人に増えた。学校の授業や企業の研修でも取り入れられ、全国に広まりつつある。



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