採用力強化へゼミ開始 全5回 茨城大と県経営者協連携

茨城大(太田寛之学長)と茨城県経営者協会(笹島律夫会長)が連携し、企業の採用力強化に向けた「〝新卒者〟採用力強化研究会・ゼミナール」が18日、同県水戸市桜川の同大水戸駅南サテライトで始まった。県内12社の採用担当者が、来年1月まで全5回の講義を通じて、採用方法の見直しや高度化を目指す。
初回は代表の3社が実際の会社説明会を実演した。講師を務める同大の小磯重隆准教授は「学生たちが『よく分かりました』では不十分。やりたいなと思わせるスパイスが必要」と助言した。グループワークでは、対象を高校生、大学生、中途採用の三つに分け、「企業の何に引かれるか」について意見を出し合った。
食品スーパー、タイヨー人財開発課の田谷敏之さんは「時代が変わる中で、採用活動で変えるべき点と、変えてはいけない点を明確にしたい」と語った。小磯准教授は「知恵を出し合い、各社で採用する力を付けてほしい」と期待した。
研究会は同大と同協会が2021年から取り組む共同研究創発プロジェクト「Joint結」の一環。本年度は人材採用をテーマに、初めてゼミナール形式で行う。