【独自】長射程弾、九州に先行配備へ

 12式地対艦誘導弾能力向上型のイメージ(写真は防衛装備庁提供)
 12式地対艦誘導弾能力向上型のイメージ(写真は防衛装備庁提供)


政府は、他国領域のミサイル基地などを破壊する反撃能力(敵基地攻撃能力)に活用する長射程ミサイルを巡り、地上発射型の先行配備先を九州とする方向で検討に入った。2025年度末の配備開始を想定している。中国が台湾に武力侵攻する事態への懸念が高まる中、南西地域の防衛体制強化を優先する必要があると判断した。具体的な配備先は地元の理解が得られるかどうかも含め、慎重に調整する。複数の政府関係者が15日、明らかにした。
長射程ミサイルの配備先は敵の攻撃対象となる不安から、地元住民の反発も予想される。政府は地元向けの説明会を開催し、理解を求める方針だ。
陸上自衛隊は九州で大分県由布市と熊本市の駐屯地に長射程ミサイルを運用する地対艦ミサイル連隊を配置。先行配備の対象となる可能性もある。中国にほど近い沖縄県への配備は緊張を過度に高める懸念があり、先行配備の対象にはしない方向だ。
配備するミサイルは国産の12式地対艦誘導弾の能力向上型で、射程は約千キロ。九州への配備により、北朝鮮や中国沿岸部が射程内に入る。
(共同)

最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース

茨城新聞文化福祉事業団 [768x200]
茨城新聞政経懇話会 [768x200]
茨城書道美術振興会 [768x200]
茨城新聞友の会iくらぶ [768x200]
茨城新聞友の会iくらぶ