【いばらき春秋】

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米国の人気歌手、テイラー・スウィフトさんの動向は、多くの若者に注目されているという。大統領選挙で民主党候補のハリス副大統領を応援すると表明して話題になった

▼理由の一つに挙げたのが偽(フェイク)情報。交流サイト(SNS)上で、自分の意思に反して、共和党候補のトランプ元大統領を応援するというデマが拡散されたことを問題視した

▼あと2週間に迫った選挙は大激戦となり、各陣営は過熱の一途。個人の誹謗(ひぼう)中傷も目立つ。付随して偽情報やデマが流れているようだ。本物のように作られたうその動画やニュースがネットで確認できる

▼問題はそれを候補者自身が利用し、本物であるかのように広めていること。スウィフトさんの曲に「敵意に燃えてる人は憎しみを言い続ける…うそをつく人たちはひたすらうそをつき続ける」(シェイク・イット・オフ)という一節がある。どきりとする人も多いだろう

▼国内も無縁ではないようだ。衆院選では一部候補者に関する偽情報が流れ、本人が修正対応に追われた。票が操作されているといったデマも依然ある

▼とはいえ、海の向こうの国に比べれば理性的な選挙だと思いたい。投開票日まであと3日。最後まで正々堂々と戦ってほしい。(綿)



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