【いばらき春秋】
「虫の知らせ」は良くないこと、悪いことが起こりそうな予感や気配を示す言葉である
▼人の体内にすむ複数の「虫」がさまざまな影響を及ぼす。中国や日本で古くから言われてきた「虫」の存在が、言葉の由来になったとする説もある
▼予知能力とまで言うと大げさかもしれないが、第六感の感知能力を指す。「嫌な予感」「気が進まない」など虫の知らせで、行動を思いとどまったり予定を中止したりして、災難を免れたという経験を持つ人がいるかもしれない
▼散歩中の女性2人組に起きた悲劇を、誰が予想できただろうか。長野県内の警察官2人を含む男女4人殺害事件である。散歩は、ほぼ同じ時間帯の日課になっていたという。想像を絶する凶行ではあったが、当たり前の日常の中で起きた事態であり、全く人ごとではない
▼きょうは「6(む)月4(し)日」の語呂合わせで「虫(ムシ)の日」。漢字と片仮名の二つの記念日があるという。ただ、どちらも昆虫が主役で、体内の「虫」とは関係ない
▼体内の「虫」が由来とみられる言葉は、負の感情や感覚を表すものが大半である。犯行の動機など全容解明が待たれるくだんの事件であるが、被害者は二度と戻ってこない。腹の虫が治まらない。(斎)
▼人の体内にすむ複数の「虫」がさまざまな影響を及ぼす。中国や日本で古くから言われてきた「虫」の存在が、言葉の由来になったとする説もある
▼予知能力とまで言うと大げさかもしれないが、第六感の感知能力を指す。「嫌な予感」「気が進まない」など虫の知らせで、行動を思いとどまったり予定を中止したりして、災難を免れたという経験を持つ人がいるかもしれない
▼散歩中の女性2人組に起きた悲劇を、誰が予想できただろうか。長野県内の警察官2人を含む男女4人殺害事件である。散歩は、ほぼ同じ時間帯の日課になっていたという。想像を絶する凶行ではあったが、当たり前の日常の中で起きた事態であり、全く人ごとではない
▼きょうは「6(む)月4(し)日」の語呂合わせで「虫(ムシ)の日」。漢字と片仮名の二つの記念日があるという。ただ、どちらも昆虫が主役で、体内の「虫」とは関係ない
▼体内の「虫」が由来とみられる言葉は、負の感情や感覚を表すものが大半である。犯行の動機など全容解明が待たれるくだんの事件であるが、被害者は二度と戻ってこない。腹の虫が治まらない。(斎)