【いばらき春秋】

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「薄味に したらコロナと わめく祖父」。全国有料老人ホーム協会が選んだ「シルバー川柳」の入賞作の一つ。大真面目に反応したご当人には申し訳ないが、思わず頬が緩む

▼笑ってばかりもいられない。味覚異常は新型コロナだけでなく、熱中症の初期症状ともされる。ここ数日の6月らしからぬ熱波には、「わめく」ほどの十分な警戒が必要だ

▼そもそも味覚は加齢とともに低下するといわれる。舌の表面には「味蕾(みらい)」と呼ばれるセンサーがあり、甘味、酸味、塩味、苦味など、おいしさを感じる大事な役を担う。その数、乳幼児は1万個。年を重ねると7500個まで減少するという

▼舌の役割は味覚を知るだけにとどまらない。ほぼ筋肉であり、縮める、丸めるなどの複雑な動きをしながら、巧みに言葉を操っている

▼舌戦が22日に始まった参院選。18日間の折り返し地点が迫る中、各党幹部が相次いで来県し、党の政策を訴えている。争点の一つが物価高騰対策。ただ、財源をどうするかの議論は避けて通れない。各党は賃上げの実現にも意欲を示すが、中身の具体性も気になるところ

▼舌足らずな議論で終わってはいけない。ましてや舌先三寸と感じれば、有権者は不満の舌を鳴らすだろう。(拓)

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