【デスク日誌】宇宙を身近にするには

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先日、遺骨を宇宙へ散骨する「宇宙葬」を手がけるベンチャー企業の社長と話した。遺骨を人工衛星に収め、米国企業のロケットで宇宙へ打ち上げる事業を2回成功させており、髪の毛や写真なども送ってくれるという

▼遺骨を宇宙へ送る費用は少量で税込み55万円から。だが、髪の毛なら同5万5千円。自分の一部が宇宙へ届くなら-と思う人もいるのではないか

▼社長は「今後は月面探査車に遺骨を収め、月への散骨も計画している」という。発想もさることながら、実現困難な事業に挑み、宇宙を身近にしようとする行動力に感心する

▼しかし宇宙ビジネスは宇宙に行かなければ始まらない。民間の参入には、ロケットや人工衛星をいかに安く打ち上げるかが課題だ。宇宙葬が当たり前になる日は来るのか。自分の骨が月に届くなら、お金を払ってお願いしてみたい。(報道部・高阿田総司)



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