【デスク日誌】地球温暖化 盛ってない

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文化庁が先日、国語に関する世論調査を公表した。応援する人や物を指す「推し」、よりよく見せようとする「盛る」という表現が約5割に浸透。この2語を他人が使っても気にならない人が8割に上った(9月30日付)

▼造語ではなく、既存の言葉に新たな意味が加わっているため、使わない人にも受け入れられたとする文化庁の分析に納得。言葉は、時代とともに意味や表現が変化する。まさに「生きもの」と例えられることもあるゆえんだろう

▼衣替えの季節。風が少し冷たくなり、長袖を推したくなるが、真夏のような暑さが戻り、エアコンのスイッチを押す日もある。近年の体感としては過ごしやすい秋が短い

▼「暑さ寒さも彼岸まで」の慣用句に新しい意味が加わったり、表現が変わったりする日も近いのではないか。地球温暖化の現実は、盛っていない。(整理部・赤城弘徳)

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