【吐玉泉】

草花のある風景を写真や鉛筆画で切り取った117点が並ぶ=水戸市小吹町

▲草花のある風景の写真や絵画の作品展「平和の花園展」が、水戸市小吹町の市植物公園で開かれている。茨城町の写真家、川上一さん(72)が初めて企画。プロを含む17人がカメラや画材を手に、植物と人々の営みを描写した117点が並ぶ。31日まで。

▲渋井博道さん(72)=那珂市=が福島県の今を写真に収めた2点は、対比が特徴的。1枚は、原発事故で全町避難を強いられた双葉町の倒壊した家屋のそばで、ひっそり咲くしだれ桜を捉えている。その隣には、桜並木の下でよさこいを踊る若者を収めた富岡町の風景を置く。

▲川上さんは「花や芸術を楽しめるのは平和だからこそ。展示で優しい気持ちになってほしい」と話した。25日休館、展示は午前9時~午後5時(最終日は同4時)まで。