【記者手帳】災害激甚化、備え誓う
○…結城市久保田地区で、鬼怒川から支流の田川への逆流を防ぐ「久保田水門」が完成した。小林栄市長は、2019年の東日本台風(台風19号)による水害を振り返り、「この地区の安全が図られた。本当にうれしく、心から感謝」と喜んだ。
一方で「想定を超える雨が降っても不思議ではない」と懸念を示す。「ハード面に安心することなく、ソフト面の充実も図りながら市民の命を守る対策をしていきたい」。激甚化する災害へ備えを誓った。(華)
○…「鳥はアイデアが降り立つシンボルなんです」と語るのは、北茨城市出身の彫刻家、蛭田二郎さん。同市所蔵の22点を集めた個展が水戸市の常陽史料館で開かれており、鳥が乗った独特の頭像作品に込めた思いを説く。
内面の感情や生命感を表現する具象彫刻の巨匠。実は今秋の日展でも、少女の頭に小鳥が乗った小ぶりなテラコッタ作品を発表した。「公募展は似たような作品がそろいがち。一人一人個性が違うように、作品も鳥のように自由であっていい」とほほ笑む。(浩)
○…「冬は路面が凍結して大きな事故に発展する」と話すのは、県警高速隊の川上栄司隊長。東日本高速道路(NEXCO東日本)水戸管理事務所が開いた雪氷対策作業の出陣式に出席。スリップ事故に警鐘を鳴らした。
一般道を含めて県内で路面凍結や積雪によるスリップ事故は、昨年12月から過去5年間で約3000件といい、多い時は一夜で500件あった。「普段以上に速度を控え、道路状況をしっかり確認してから走ってほしい」と呼びかけた。(笠)












