【記者手帳】最多9万8000人すごい
○…サンリオ(東京)の歩みを振り返る巡回展「サンリオ展」。水戸市の県立歴史館で15日まで開かれ、同館の企画展で過去最多となる延べ約9万8千人が訪れた。小野寺俊館長は「年間の来場者数は6万~7万人ほど。わずか2カ月でこれだけ多くの方に来館いただいたのはすごいこと」と喜んだ。
同館の固定ファンは年配男性が多いというが、同展では親子3世代、女性同士で訪れる人が多かった。「歴史の展示が本分。問題はこの流れをどう生かすか」(翔)
○…「被災時に生きる活力を得るためには温かい食事が大切」と話すのは、古河市の針谷力市長。市は学校給食事業を手がける葉隠勇進茨城支店(龍ケ崎市)と災害時などの食事提供に関する協定を結んだ。
協定により、同社スタッフは避難所に想定される小学校の給食調理場を使って被災者に温かい食事を提供する。「近くに調理場があれば住民の安心感につながる。でも実際には使えないという事態も。絵の中に魂がこもった思いだ」と期待する。(正)
○…「事業存続のため、やらなければいけない」と価格転嫁の必要性を指摘するのは、県中小企業診断士協会理事の米永斉さん。機運を高めようと、水戸市内で開かれた「価格転嫁促進セミナー」で講師を務めた。
交渉を阻む要因に、顧客離れや発注量減少への恐れ、立場からくる遠慮などを挙げた。根拠ある値上げ幅の算出や交渉時の戦略などに加えて経営者の強い意志をかけ合わせ、「お願いの値上げではなく、相互に納得した取り決めを」と呼びかけた。(果)