【記者手帳】ピアノが作曲の原点
○…「郷愁漂う味わい深い音色に仕上がった。感謝するばかり」と笑顔で話すのは、水戸市出身の作曲家、池辺晋一郎さん。幼少期に親しんだピアノが大幅な修理を経てよみがえり、喜びをベートベン協奏曲で表現した。
小学低学年時は病弱だったといい、学校を休んだ日は家にあったこのピアノを独学で弾いて楽しんでいた。「僕の作曲の原点。体が丈夫だったら別の仕事に就いていたはず」。大河ドラマや黒沢明監督映画の主題曲を手がけた音楽の巨匠。その人生の綾は興味深い。(浩)
○…「外からのプレッシャーはあまり感じるタイプじゃない。意外と平気」と語るのは、来年2月のミラノ・コルティナ冬季五輪で、スノーボード日本代表入りを確実にした牛久市出身の荻原大翔選手。市役所を訪れ、大舞台に初めて臨む気持ちを語った。
「自分が技を出すのに緊張するくらいで、あとは切り替えて全部忘れちゃう感じ」と笑顔を見せつつ、「五輪はいつも技を決める選手がミスしたりするので、どういう場所なんだろうと楽しみ」と胸を躍らせる。(成)
○…「各党の案は合意形成が可能な範囲で収まっている」。衆院選挙制度の抜本改革を目指す超党派の議員連盟(選挙制度改革議連)で幹事長を務める福島伸享氏はそう話す。
議連では、中選挙区制や比例代表制を基にした制度に改革する案が議論されている。「国のために働きたいのに、現実の選挙は『お祭りに何十件行った』とか、そういうことばかりになる。それを変えたいという(多くの議員に)共通の思いをベースに新しい選挙制度を考える」(藤)











