【記者手帳】併願制で挑戦後押し
○…公立高を1人1校しか受験できない単願制の見直しを巡り、金子晃久氏(いばらき自民)は「併願制に踏み出すことは生徒の挑戦を後押しし、時代に即した教育の選択肢を広げる上で大きな意義がある」と指摘。本県の併願制導入を強く求めた。
通学圏内に私立高が少ない地域もある。不合格を避けるため志願倍率が高い高校への挑戦を控えるケースがあるといい、「県においては国や他県の動きに先んじた取り組みを進めていただきたい」と要望した。(陸)
○…奈良時代に常陸国の国府が置かれ、政治や文化の中心地だった石岡市。桜井信幸氏(茨城無所属・政策の会)は、常陸国府跡を含め、同時代の貴重な文化財が数多く残ることに触れ、「全国的にかけがえのない歴史遺産の保存、活用を支える体制づくりが必要だ」と訴えた。
多くの文化財が十分活用されていないとして、同市内に県立歴史館の分館を設置するよう提案。「本県の歴史、文化の豊かさを伝えることができる」と意義を強調した。(作)
○…「近年の主食用米の価格高騰により、飼料用米の作付けが減少してしまった」。木村喜一氏(いばらき自民)は飼料輸入が途絶えると、本県の畜産経営が成り立たなくなるとして、米の用途変更の動きに危機感を示す。
飼料の国内自給率は26%にとどまっており、仮に長期間、輸入できなくなれば「現在の備蓄量では到底足りない」。食料安全保障の観点から、飼料用米の生産支援や国産飼料の確保、トウモロコシ・大麦の備蓄といった取り組みの推進を県に求めた。(溝)












