【記者手帳】平和考える学習推進
○…戦後80年の節目を迎え、県議会一般質問で平和教育の充実について指摘した石塚隼人氏(いばらき自民)。戦争経験者が少なくなる中、「多様な文化や価値観を尊重し合う取り組みをどう承継するのか、考えなければならない」と問題提起した。
具体的に、県内で戦争の記憶を刻んだ筑波海軍航空隊記念館(笠間市)や予科練平和記念館(阿見町)などへの訪問を通した学びや体験の必要性を強調。「実際に訪れ、戦争や平和を自ら考える教育」の推進を促した。(前)
○…「郷土愛を育む教育が重要」。岩沢信氏(いばらき自民)は、本県人口が今年1月1日時点で280万6403人と前年から1万7054人減ったことを紹介。人口減少の要因に若者の流出と都市への集中を挙げ、地方人口の減少が大きな課題の一つとして、郷土教育の重要性を強調した。
地方では進学や就職を機に若者の地元離れが進んでいるといい、「子どもが地域への愛着を高め、地域を盛り上げたいと自然に思うようになることが目指すべき姿」と力を込めた。(陸)
○…来年度から私立高の授業料が実質無償化されることを受け、黒部博英氏(いばらき自民)は「定員割れする県立高が相当数ある中、危機感を感じて生徒募集をしているのか」と今後への不安を語った。
私立高が学力やスポーツなどで特色を打ち出す中、経済的な負担でも県立高と変わらなければ、私立高への進学がさらに増えるとの懸念がある。「県立の魅力をどう高め、生徒や保護者に伝えるか、真剣に考えるべき時に来ている」と訴えた。(作)












