【記者手帳】にぎわい復活に期待
○…「常行三昧会(じょうぎょうざんまいえ)ににぎわいを取り戻したい」と話すのは、行方市にある西蓮寺の嘉堂英源(かどうえいげん)住職。約千年の歴史を持つ法要は、9月末に約20人の僧侶が7日7夜にわたって読経する。
法要が執り行われる日は境内で市が開かれるなど昭和初期まで大変なにぎわいだったが、今では当時ほどの勢いはないという。そこで嘉堂住職が昨年から交流サイト(SNS)に投稿したり、キッチンカーを呼んだりすることを始めた。「皆に来てもらい、地域の活性化につながれば」と期待。(宜)
○…新年度に課長や部長となった職員への辞令交付式が水戸市役所で開かれた。高橋靖市長は「水戸市役所には殿様も王様もいない。組織上の統制の上下関係はあるが、風通しの良い開かれた関係を築き、若い人がどんどん意見を言える市役所にしたい」と伝達。
幹部職員として組織をまとめ、人を育てるとともに他者の意見を聞く力も重要だとして、「しっかりとした政策提言や組織づくりの意見であれば、懐深く受け入れるような幹部職員になってほしい」と求めた。(優)
○…龍ケ崎市社会福祉協議会は4月1日から、行政窓口や多世代交流センターなどが入る市役所保健福祉棟に事務所を移した。同社協地域福祉課の池野辺英寿課長は「『ついでに』と顔を出してくれる人も増えている気がする。保健福祉棟に来る人に社協をPRできると期待している」と語る。
移転に伴い職員が座る席を固定しないフリーアドレスを導入。「意識的に集まって話す機会をつくるようになった」と実感。「新たな発想を出し合える仕事の仕方を構築できれば」(花)