【記者手帳】中学生で自分探しを
○…「美術の先生との出会いが今の自分をつくっている」と話すのは、洋画家で県美術展覧会副会長の町田博文さん。中学時代の美術教師が画家の一面を持ち、その授業が「新鮮で、カルチャーショックを受けた」。高校生で美術の道へ進むことを決めたという。
県立日立一高付属中の美術鑑賞講座で講師を務めた。2年生約80人に対して「自分探しをするのが中学生。高校生になったら、自分が進む道をはっきり決めてほしい」。ビジョンを持つ大切さを訴えた。(隆)
○…「焼きサンマは脂が乗っている方がおいしいが、ごさい漬けは脂の少ない方が良い」と話すのは鹿嶋市の食品スーパー「ミズノ」の水野明善会長。サンマと大根を一緒に漬け込む郷土食。地域では「ごさい漬けといえばミズノ」との評判がもっぱらだ。
昨年はサンマ不漁のあおりで「製造を諦めかけた」ほどだったが、今年は銚子港の水揚げも好調。「『ミズノのごさい漬けを食べたい』という声に十分応えられそう。旬は短いが年明け頃までは作りたい」と話す。(芳)
○…「言葉は成長する生きもので、変化に対応するため、常に国語辞典を持ち歩いている。外国人から日本語を学ぶこともあり、日本語の奥深さや難しさを感じる」と話すのは、潮来市内で日本語教室を開く牧野由美子代表。
日本語の正しい使い方や基本を丁寧に指導しているが、発声・発音も年々変わってきている。「今では使わない独特な言葉を用いる高齢者や方言など地域に根付いた言葉もある。標準語と地域の言葉、両方のバランスを保ちながら教えていきたい」(雅)











