収容中の全映像開示求め提訴へ

 東京地裁などが入る裁判所合同庁舎
 東京地裁などが入る裁判所合同庁舎


名古屋出入国在留管理局施設で2021年3月、死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=の遺族が、収容中の様子を記録した全ての映像を開示しないとした入管の決定取り消しを求め、来月にも東京地裁に提訴することが3日、弁護団への取材で分かった。同日午後、東京都内で記者会見する。
ウィシュマさんを巡っては、遺族が国に損害賠償を求めた訴訟が名古屋地裁で続いている。映像は295時間分あり、国は地裁の勧告を受けてうち5時間分を提出。口頭弁論で上映された。遺族は残る290時間分の映像も開示するよう訴訟で求めていたが、国は応じていない。
弁護団によると、遺族は2月、入管に開示を請求。入管は3月26日付で、「保安・警備体制が記録されており、公共の安全や秩序維持に支障を及ぼす恐れがある」などとして、開示しないと決定した。
5時間分の映像は23年6〜7月、法廷内で上映。ベッドに横たわったウィシュマさんと入管職員のやりとりや、ウィシュマさんがベッドから床に落下する姿などが記録されていた。
(共同)

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