【デスク日誌】少しでも宇宙を身近に
5日夜は何度も夜空を見上げた。仕事の合間も、帰宅後も。窓越しに見える空は真っ暗に曇り、星一つ輝いてはいなかった
▼「スーパームーン」を楽しみにしていた方も多かったのではないだろうか。国立天文台によると、楕円(だえん)を描き公転する月はこの日、地球に最も近い位置で満月となった。最も遠い日に比べ「14%大きく見える」はずだった
▼衛星などに取り付けることで地上から照射したレーザー光を返し、距離を測定する装置をつくば市の中小企業が製造している(6日付8面)。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の技術利用認可を受け、数ミリの精度で測ることができるという
▼最接近した月までの距離は約35万7千キロ。想像は及ばないが、感覚的な距離は着実に近づいている。少しでも身近に宇宙を感じられる日を待ちながら、きょうも夜空を見上げてみる。(報道部・前島智仁)










