【デスク日誌】集中を取り戻す契機に
買い物の最中、手に取ろうとしていた品名が思い浮かばず困った。棚の前まで行くも足は止まり、思考も止まった。最近は似た場面が続き、注意の意識が低くなっている
▼「スマホ認知症」と呼ばれる〝症状〟がある。2012年にドイツの神経科学者、マンフレート・シュピッツァー氏が、デジタル機器の過剰使用が記憶力や注意力に影響を及ぼす、と指摘した概念が基になり、日本でも耳にするようになった
▼移動中や隙間時間にスマホの画面を開けば、本来の目的を見失い、別の誘惑が優先される。メールの返信途中で気がそれて別アプリに流れ、気が付けば1時間以上経過していたことも。小さなつまずきが重なれば、作業は乱れやすい
▼年末は日々の作業に区切りがつき、行動を整えやすい時期だ。生活パターンを見直し、集中を取り戻す手掛かりにしたい。(整理部・船橋義勝)









