【デスク日誌】芸術文化が心の潤いに
第一線で活躍する作家の作品や制作道具を間近に見る機会は少ない。先日、県美術展覧会の作家4人が、県立日立一高付属中の2年生に対し美術鑑賞講座を行った。生徒は資料やスマホの画面越しとは異なる「本物」の作品を前に、興味深そうな表情をのぞかせた
▼10月初旬から始まった県芸術祭も幕を閉じた。美術、音楽、舞踊など7部門で計26催事を実施。現場で作家や出演者の達成感に満ちた声を聞き、芸術文化が心に潤いをもたらす分野だと、改めて感じた
▼絵画も舞台も、作品が作家の手を離れたら、見る人の受け止め方はさまざま。取材は自身の創造力をかき立てるもってこいの時間で、真っさらな気持ちで鑑賞することを心がけた
▼芸術分野は「見る人」と「作る人」がいる。自らの感性と可能性を信じ、作家を志す人たちが現れることを願いたい。(報道部・小林久隆)









