【デスク日誌】不公平感抑える入試に

今年の大学入学共通テストは追・再試験を含め全日程が終了した。得点調整の見送り判断は、過去の苦い経験を思い起こさせる

▼浪人生として臨んだ1997年のセンター試験。新課程導入後初めて実施され、同一科目の得点調整は行わない方針が事前に示されていた。旧課程の数学は難化し、平均点は新課程と比べ20点以上低かった。不利を訴える浪人生らから救済を求める声が相次いだが、かなわなかった。得点調整は翌年復活したものの、科目による有利不利を巡る対応は揺れ続けてきた

▼昨年の共通テストは、新科目「情報」が加わるなど科目構成が再編された。得点調整は、平均点差だけでなく得点分布も考慮して判断する仕組みとなった

▼入試はわずかな点差が合否を左右。不公平感を抑える運用を探り続ける姿勢こそが受験制度に対する信頼につながる。(整理部・船橋義勝)