【デスク日誌】風邪回復の近道は休養

風邪は侮れない病気である。平安時代の書物にも記録されていて、根絶されることもなく現代に至る。風邪薬は改良を重ねて進化したが、特効薬は開発されていない

▼風邪薬は原因のウイルスには効果がなく根本的な治療にはならない。せきや発熱といった症状を抑えることで、ウイルスと闘うための体力を温存するサポート役にすぎない

▼風邪に対する抗菌薬(抗生物質)も誤解が多い。服用しても早く回復したり熱が下がったりすることはない。有効なのは細菌感染による症状。誤った使い方をすれば耐性菌のリスクもある。ビタミンCは高い効果のイメージが先行するが、他の栄養素とバランスよく摂取することが望ましい

▼風邪を治すのは自分の体の持つ力。休養しウイルスとの闘いにエネルギーを集中させることが、回復の一番の近道ではないだろうか。(整理部・菊池敦史)