【デスク日誌】ユーモア交え未来諭す
ショートショートの神様と呼ばれたSF作家の星新一さんが誕生し、今年で100年を迎える。本紙3日付17面では、盟友の筒井康隆さんが書き下ろしたSF掌編を掲載した
▼1001編以上とされる作品の数々には、今の時代への教訓とも取れる内容が多い。特に、チャットGPTなどの生成AI(人工知能)に対する指摘は鋭い
▼例えば、代表作の一つ「ボッコちゃん」はバーで男性を接客する女の子のロボット。つんとしているが、その対応力で男性客から人気を集める。「肩の上の秘書」はロボットインコが本人の意思を代弁し、相手に模範的な発言をする
▼初期作品の多くは、最後に価値転換が行われる。ボッコちゃんも、熱を上げた青年により悲劇的に幕を閉じる。未来に人類が便利な機能の使い方を誤らぬよう、ユーモアを交え諭しているようにも思える。(報道部・前島智仁)









