【デスク日誌】チームの底力を信じる

今季躍進しているJ2水戸ホーリーホック。最終戦を残し首位と勝ち点2差の2位。初のJ1へ自動昇格を自力で決められる上、J2優勝も手の届く位置にいる

▼隔世の感を抱かずにはいられない。取材を担当したのはこれまでで最も低い19位に終わった2015年。シーズン序盤から苦戦し、6月の第17節終了時点で3勝4分け10敗の21位と低迷。直近7試合は白星が遠ざかっていた。降格の危機にチームは当時の柱谷哲二監督の解任を決めた

▼その後は順位の浮き沈みを繰り返しながら、粘り強く勝ち点を積み重ねた。残留を決めたのはホーム最終戦の第41節。逆転勝利に沸くスタンドの歓声を覚えている

▼今季は、ここにきて連敗を喫し昇格持ち越しが続いた。それでも心配はしていない。あの時、勝負どころで結果を出したチームの底力を今も信じているから。(整理部・長洲光司)