【デスク日誌】プラトンの「高貴な嘘」
哲学に「高貴な嘘(うそ)」という言葉がある。古代ギリシャの哲学者、プラトンが著書「国家」で唱えたことから転じて、為政者が国民を納得させるための作り話や虚構を容認したものだ。しかし、倫理や道徳の観点から批判も少なくない
▼真冬の衆院選が終わった。野党から解散に「大義がない」と批判されながらも、自民党は「高市人気」を追い風に316議席を確保した。圧勝である
▼支持率が高いうちに衆院解散に打って出るのは政治の世界では常道だろう。ただ、プラトンは同書で為政者への戒めも説いている。「国の守護者たちは、自分たちだけの利益や幸福を考えずに、国家全体の利益・幸福・救済を考えなければならない」
▼公約実現が伴わなければ「自己都合解散」とのそしりは免れまい。高貴な嘘かどうかを見極めるのは有権者の役割。今後を注視したい。(報道部・大平賢二)









