【デスク日誌】思い出す30年前の色彩

第118回日展で2度目の特選を受賞した、画家の永山秀男先生の受賞お祝い会を先日催した。集まったのは、先生が高校教師だった頃に美術部員としてお世話になったかつての教え子たち20人ほど。会場に懐かしい顔が並んだ

▼美術大を目指すことを決めていた高校時代の私。先生からはデッサンをはじめ、絵の面白さなどを教えてもらった

▼当時、先生は福島県の石仏像などを描いていた。大きな木製のイーゼルとキャンバス、生乾きの油絵の具の匂い、何度も重ねられて厚みを増した色彩と、ザラザラとした砂のような質感をよく覚えている

▼あれから30年余りが過ぎるのに、近年はヨーロッパを巡り活動を展開するなど、制作に対する姿勢に衰えは全くなく、15日に東京の国立新美術館で始まる第112回光風会展に向け、精力的に活動している。(写真映像部・嘉成隆行)