【デスク日誌】乗り越えない選択肢も

2011年3月11日の東日本大震災発生から間もなく15年を迎える。この間、日本付近で発生した主な震度6弱以上の地震は30回超に上る

▼私用で6年ほど前から年に1、2回ほど宮城を訪れる機会があり、街並みは元の姿に近づいているようにも感じる。防災減災対策は、震災当時のデータを基に進んだものと取り残されているものがある

▼心はどうだろうか。当時のまま時間が止まった人、思い出したくない人、苦しいままの人、震災後に生まれて見聞きで知った人…。負った傷は、年月を経て薄まってはいるかもしれないが、完全には消えない

▼防災減災対策は大切。それに加え、普段から心を守ることも忘れずにいてほしい。心の負担を少しでも軽くする方法はすぐ見つからないが、慌てる必要もない。「乗り越えない」という選択肢もあると考えている。(整理部・前田宣明)