正しい知識で怖がる
○…「正しい知識で川を怖がろう」と話すのは、常陽建設(取手市)の飯田竹世社長。同社は地元の小学校で、水害時に個別の避難行動を定める「マイ・タイムライン」に関する特別授業に協力し、児童に呼びかけた。
気候変動による豪雨で川の氾濫が相次いでいる。河川工事を手がける会社としては複雑な思いもある。「川は自然の素晴らしい恵みであり、文明も発展した。癒やされ、心身も健康になる」と説明。「知識と備えで川も怖くなくなる」と願う。(明)
○…「町役場や地域の方に支えられ、生徒のアイデアが生かされた弁当が完成した。試食を重ねてだんだんおいしくなり、楽しそうな笑顔がたくさん見られた」と話すのは、県立大子清流高の金子英樹校長。地域活性化への意欲を肌で感じ、住民と連携する授業として、1年生が商品開発に挑んだ。
7店舗の協力で作った7種類の弁当は今後、町のイベントなどでも販売していく。「皆が笑顔になる食べ物を販売する経験を通し、社会とつながる実感も得てほしい」(畠)
○…自転車を利用する高校生のヘルメット着用率向上を目指し、石岡警察署などは生徒が意見発表する「ヘルメットかぶろう大作戦!」を開催。岡崎泰昌署長は「高校生が主体となり、真面目なテーマに取り組んでくれたことが大きな成果」と目を細めた。
参加した高校4校とも着用率は低い。発表した生徒からも今後の着用に消極的な発言などがあったものの、「彼らの率直な意見発表をきっかけに一人でも多くの生徒が着用してくれることを期待したい」と望む。(保)