世界の常陸牛へ意欲

○…本県の銘柄牛「常陸牛」の2024年度輸出量が過去最高の約52.1トンとなった。県常陸牛振興協会の大和田晃会長は「ただ輸出するのではなく、外国の方に食べてもらえる店舗づくりや、マーケット創出に努めたい」と、輸出拡大に意欲を見せる。

「世界の常陸牛」となるには、品質向上も欠かせない。これまで曖昧だった出荷下限月齢を27カ月と定め、「きちんとしたブランディングで、誰が見ても常陸牛と分かるように」と基準の必要性を強調した。(果)

○…「どこから見ても違和感がないように心がけている」と話すのは、筑西市の人形作家、大和田敬子さん。「女性の美」をテーマに石塑粘土を使った人形作りに取り組み、骨格や顔のパーツ一つ一つにこだわる。

瞳の部分は、一度粘土で形作った人形の頭部を切り開き、目元の粘土を取り除いた上で、内側から入れているという。30日まで結城市結城の結城蔵美館で展覧会を開いており、「女性の美しさを楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。(瑞)

○…「サイバー空間を巡る脅威は極めて深刻な情勢が続いている」。県警警備部の広瀬健吉部長は、県内の重要インフラ事業者とつくる県サイバーテロ対策協議会の会合で、サイバー攻撃が相次ぐ現状に危機感を示した。

金融、航空、病院といった重要インフラの機能障害は社会経済活動への影響が大きく、行政などのウェブサイトの閲覧障害も多発している。未然防止とともに「被害を最小限に抑えるには、警察のみならず事業者の対処能力の強化が重要」と力を込めた。(戸)