格差是正、環境整備を

○…本県の男女間賃金格差が全国で2番目に大きいことを受け、県は県内経済4団体に対し、格差是正の要請書を提出した。県経営者協会の笹島律夫会長は「幹部の男女比率が賃金格差を大きく左右する。女性の活躍は着実に進んでおり、時間がたつにつれて格差は改善するのでは」と見ている。

女性の勤続年数が短い、女性管理職の割合が低いことなどが要因。「家庭と両立する中で、(管理職の仕事が)負担にならない環境や勤務体系を会社側が整備すべき」と話した。(果)

○…「真剣にふざけて作品をつくっている」と話すのは城里町在住のアーティスト、松尾桃陽さん。透かし彫りの磁器を手がける陶芸家。自身のアイデアを表現する幅を広げるため、近年は陶芸以外に金属細工や写真、絵画にも取り組む。

中でも写真は、磁器と食品を組み合わせたユーモラスな作品だ。「時間をかけて丁寧で良い作品を」という従来の思いに加えて、最近は「シンプルで刺さりやすく、ちょっと笑える作品」も制作テーマに据えている。(宜)

○…鹿島税関支署の田口友行支署長は、2025年大阪・関西万博の開催を見据えて「港湾やコンビナートを含め、重要施設がテロ行為の標的にならないよう、万全な対応に努めている」と語った。

全国税関での不正薬物の摘発押収量は今年1~6月で約1・3トンとなり、深刻な状況が続く。同税関は情報分析や検査機器の活用を進めているが「1機関では県内の海岸線だけでも全域を取り締まるのは極めて困難」とし、関係機関の協力を呼びかけた。(恭)