発展の鍵は「DEI」

○…「ジェンダー平等社会を構築するためには、DEIの茨城県をつくるべきだ」。県議会代表質問で八島功男氏(公明)は、DEI(多様性、公平性、包括性)のある社会づくりの必要性を指摘した。

公平性(エクイティ)は、多様性社会で不均衡を是正する考え。例えば、能力にかかわらず最初から女性の昇進が望めない状況を解消するなど。「県総合計画の理念は『活力があり、県民が日本一幸せな県』。次なる発展の鍵はここにある」と強調した。(溝)


○…「早い段階で働くことについて考え、体験することは主体性、社会性を育む教育活動」。県議会の代表質問で二川英俊氏(国民民主)は、児童生徒にとっての地元企業などでの体験学習の重要性を語った。

学習や高校生のインターンシップ、地元企業で実習を行うデュアルシステムを挙げ、「担い手不足が深刻な現状を変えていく一助にもなる」と地元産業の人材確保に結び付く意義も強調。学校と受け入れ先との調整で、県が一層支援するよう求めた。(井)


○…昭和の家族像を伝える安部朱美さんの創作人形展が好評だ。県立歴史館で7月20日に開幕し、今月8日までに6500人以上が来館。同館の根本拓教育普及課長は「人形の表情やしぐさが郷愁を誘い、来館者の心に響いているようだ」と声を弾ませる。

さらに人気の要因を「来館者の大半が昭和の暮らしを体験している点にある」と分析。「会場内では昭和を知らない世代との予想外の交流も生まれ、来館者を増やす相乗効果となっている」。同展は16日まで。(浩)