詩の〝土壌〟を豊かに

○…県詩人協会が主催する年1回の「いばらき詩祭」は、各地の詩人と交流を深めるため、県内の市町村を巡回するように開かれている。協会の高山利三郎会長は「地域に埋もれた詩人を発掘し、県全体で詩の土壌を豊かにしていきたい」と狙いを話す。

水戸市で開いた今年。「会員の高齢化が進む中で、会員数を増やしていくのが課題」と指摘した上で、「小中高生に詩を書いてもらう機会をつくり、詩の種を育てていきたい」と意気込みを語った。(七)

○…水戸市内の小学生が図書館の本や資料を活用して調査研究するコンクールの受賞作が決まった。多彩なテーマで成果をまとめた力作がそろい、審査委員長を務めた常磐大の高池宣彦准教授は「どの作品からも知りたい、なぜだろうという強い探究心と調べることへの情熱が伝わってきた」と評価。

「図書館は人々のなぜ、どうしての問いに答える知識の宝庫」。調べ学習は大きな学びになると強調し「もっと知りたい、もっと調べたいという好奇心を育てていってほしい」。(朝)

○…「日立はものづくりのDNAが残っている。いろんなアイデアと融合すれば新しい動きをつくりだせる」と話すのは、日立商工会議所の山縣敏史会頭。新任に当たり、所見を語った。

日立製作所グループの企業城下町も、人口減少や商工業を取り巻く環境の変化に直面する。中小企業について、かつての20万人都市から15万人になっても生き残れるよう、「企業の意識を変えることも大切」と訴える。「地域の事業者の視点で提案できる機会を増やしていければ」(綿)