2019年5月22日(水)

【いばらき春秋】

「一見の価値あり」と地元の記者に勧められ、先週末の夕刻、ダイヤモンド筑波の鑑賞会に参加した。霞ケ浦をあかね色に染めて、筑波山の二つの峰の間に夕日が沈む幻想的な情景に、息をのんだ

▼小美玉市下玉里、高浜入りを一望する高台にある「悠遊農園たまり」が鑑賞会の会場。農園代表の飛田元雄さんが林を切り開いて造った展望デッキで、ライブ演奏を聴きながら、50人ほどが日没を待った

▼午後6時20分すぎ、真っ赤な夕日が双峰の間にぴたりと収まり、輝く宝石のような光を放ち、ゆっくりと沈み始める。カメラのシャッター音が一段落すると、「ほーっ」という声と拍手が起こった

▼毎年、夏至を挟んだ5月中旬と7月中旬の2回しか見られない、大自然からの贈り物である。昨年は雲間に隠れてしまっただけに、集まった人たちも今年の景色は格別だったことだろう

▼鑑賞会は6回目。「知る人ぞ知る存在だった」絶景を発信するために交流イベントを立ち上げた、と主催するNPO玉里しみじみの村の西條友弥子理事長

▼長野県出身の飛田さんはかつて、この地からのパノラマの眺めに魅せられ、移住を決心したそうだ。美しい風景は人の心をも動かす。文字通り、地域の「至宝」である。(菊)

2019 年
 5 月 22 日 (水)

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