【いばらき春秋】
部活通いの高校生だろうか。8月の夏休み期間中は自転車に乗ったポロシャツにハーフパンツ姿の生徒たちをよく見かけた。地面からの照り返しを受け、大汗をかく顔は真っ黒に日焼けしていた
▼娘の中学校では今夏、制服でなく市販のポロシャツで通うことが試された。それまで下着が透けないよう指定ワイシャツの中に体操着を着るなどしていたから、随分と軽装になった
▼栃木県内のある高校と付属中が市販のハーフパンツを制服に採用したとの記事を読んだ。生徒会の提案を受け7月導入。市販品を制服として認めるのは同県内で例がないという
▼学校指定のポロシャツと市販ハーフパンツの上下組み合わせは見た目にも涼しそう。熱中症対策なのだが、記事の写真に収まる生徒たちの笑顔が、いろいろな効果を物語っていた
▼ハーフパンツの値段はメーカーにより2千~3千円ほどで手頃だ。本県内で自転車の男子生徒が、よくひざ下まで制服のズボンの裾をまくる光景を見かけるが、そんな手間もなくなる
▼気象庁いわく「異常な気温」が続く。今夏の平均気温は平年より2.36度高く、最も暑い夏となった。水戸市でも平年を3.1度上回る状況で、体にこたえる。暑熱対策はまだ続きそうだ。(島)