【いばらき春秋】

イラン情勢悪化による原油高騰の影響が心配だ。ガソリンは暫定税率が廃止になって一時は落ち着いたと思ったら、3カ月足らずで過去最高の小売価格更新である。県内でもガソリンスタンドやタクシー、配送業、農業、漁業関係者らの不安は広がる

▼ガソリン補助金が再開し、全国平均で1リットル190円を超えた小売価格も170円台に下がる可能性があるが、県内の平均小売りは16日時点で、1リットル186円80銭。高値が続けば経営を圧迫しかねない

▼「春に3日の晴なし」ということわざがある。この時期は移動性高気圧と低気圧が交互に通過するため、晴天でも3日と続かず曇りや雨が短いサイクルで訪れるらしい

▼核協議中にイスラエルとともにイランを攻撃し、原油高騰の原因となっているホルムズ海峡封鎖を招いた張本人、米国のトランプ大統領の変わり身は春の天気に似ている

▼北大西洋条約機構(NATO)加盟国や日本などにホルムズ海峡の安全確保のために艦船の派遣を求めたが、各国ともに難色を示し支持が広がらないと見るや、一転、要求を取り下げ、同盟国を非難し始めた

▼もっとすごいのは「ノーベル平和賞」をあれほど欲しがっていた大統領が、今はイランに戦争を仕掛けている。(小)