茨城空港にソウル定期便 6年ぶり、11月から 週3往復で運航
茨城空港と韓国・仁川(インチョン)(ソウル)を結ぶ定期便が6年ぶりに就航することが23日までに、関係者への取材で分かった。韓国の格安航空会社(LCC)・エアロKが11月12日から週3往復で運航する。茨城県などは8月、同空港への国際線の乗り入れ制限を撤廃していた。制限撤廃した時間帯に新規就航するのは今回が初めてとなる。
エアロKの定期便は月、水、金曜に運航する。いずれも午前11時50分に仁川を出発し、午後1時55分に茨城着。その後、茨城を同2時50分に出て、同5時40分に仁川に着く。旅客機はA320型機で全席エコノミーの180席となる。
茨城-仁川の定期便は、韓国のLCC・イースター航空が2018年7月から19年9月まで運航して以来、6年ぶり。
県と防衛省、国土交通省の3者は8月、茨城空港への国際線の乗り入れ制限を撤廃。水曜日終日や平日午前中などの時間帯で乗り入れが可能となった。
茨城空港と韓国を結ぶ定期便を巡っては、エアロKの姜秉浩(カンビョンホ)最高経営責任者(CEO)が2月に来県した際、5月から清州(チョンジュ)と仁川の2路線の定期便化を検討していることを明らかにしていた。
清州便の定期運航は5月15日から火、木、土曜の週3往復でスタート。茨城空港で同日開かれた記念セレモニーで姜CEOは、仁川便について「清州便を成功させた上で計画したい」と語り、まずは清州便の搭乗率アップや増便を目指すとしていた。
その後、県は8月、清州便が10月5~25日の間、新たに1便増えて週4便となると発表。県空港対策課によると、夏休みの時期もあり韓国からの利用客、茨城空港から韓国へ行く利用客とも増加傾向で、ゴルフなどのツアーの種類を増やせることも増便を後押ししたという。
茨城空港の国際線定期便は、台湾・台北便と中国・上海便、清州便と合わせ4路線となる。