J1鹿島・中田FD リーグ制覇への歩み語る 競争意識を最重要視 新時代へ「らしさ」再定義
日々の競争意識の激化と「鹿島らしさ」の再定義-。2016年シーズン以来、9季ぶり9度目のリーグ制覇を果たしたJ1鹿島。鬼木達監督就任1年目にして、いかにチームは悲願の覇権奪還までたどり着いたのか。茨城新聞の取材に応じた強化責任者の中田浩二フットボールダイレクター(FD)が、優勝までの歩みや強さの要因などを語った。
今季のチーム始動前、強化部や監督、コーチ陣に加え、長年鹿島を支えてきたスタッフなども交え、中田FDを中心とした3、4時間の話し合いの場が設けられたという。内容の中心は「鹿島らしさ」という言葉の再定義だ。中田FDは「言葉だけが先行していて、自分たちの中でも考えがバラバラだった」と言う。鹿島とはどういうチームなのかを改めて言語化し、クラブ全体に共有。組織としての目線をそろえることで、選手、スタッフを含めての一体感を醸成する狙いがあった。
チームづくりで最重要視したのは、トレーニングでの競争意識の激化だった。自身が鹿島で数々のタイトルを獲得してきたからこそ、「日々の練習で厳しいポジション争いが繰り広げられるのが、アントラーズの強さだと思う」。「近年は試合に出場するメンバーが固定化されることが多かったので、まずは競争意識を取り戻したかった」といい、「日頃の取り組みや競争が一体感や勝負強さにつながっていったし、特にシーズン後半戦は鹿島らしさが存分に出たと思う」とうなづきながら回顧した。
今後に向けては、「クラブとして大切にしているものは残しながら、新たな鹿島をつくる」と強調する。鹿島の根幹となる部分を継承しつつも、「時代に乗り遅れてはいけない」と語気を強め、「下部組織もユースが3冠を達成するなど、クラブは良い循環に入っている。いろいろなものを取り入れて進化させながら、これからもタイトルを取り続けられるチームをつくっていきたい」と見据えた。
最後には来季の選手構成についても言及。「ACLE(アジア・チャンピオンズリーグ・エリート)も入ってきて難しい日程にはなるが、安西や関川、師岡といった主力の戦列復帰に加え、(大卒や高卒など)新加入もいる。現状である程度は戦えると思う」とし、「チームとしてまだまだ伸び代があるので、選手が出ていかないことをメインに考えている」と続け、今季から大きな変更はなく来季の戦いに挑む方針を示した。
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