【エンタメ総合】
とろサ久保田、枠買う異例の新番組 貯金は「ほぼない」 コンプラ時代に“スポンサー”として反抗

千葉テレビ冠番組『とろサーモン久保田、テレビ局の枠買う』取材会を開催したとろサーモン・久保田かずのぶ (C)ORICON NewS inc.


 お笑いコンビ・とろサーモンの久保田かずのぶ(41)、村田秀亮(41)が5日、都内で千葉テレビの冠番組『とろサーモン久保田、テレビ局の枠買う』(毎週火曜 深1:00、6日スタート)の取材会を開催した。



【写真】相方・村田秀亮とともにガッツポーズした久保田かずのぶ



 番組は、文字通り久保田が個人の資金を拠出し、1クール分の30分の放送枠を局から買い入れたもの。今後は既存の番組でなかなか叶えられなかった“放送コードギリギリのトガった企画”を展開することを目指す。番組には久保田の相方の村田秀亮もレギュラー出演するほか、“久保田のお友だち”として、さまざまなゲストが友情出演する予定。



 自身でテレビ番組の枠を買うという異例の新番組。昨年から計画していたという久保田は「番組やりたいなとは、ずっと思っていた。この時代ですから冒険してくれる局もなかった。『ドキュメンタル』(Amazon Prime Video)の賞金のお金とかあって、作家さんと話をしたら『そういう番組をしてみない』と」と明かす。ただ、いくらで枠が買えたのか問われると「それを言ったら千葉テレビおエラいさんに、ブチ抜かれるので」と、頑なに答えず、笑わせた。



 “お友だち”枠には腹案も。「仕事ない芸人、後輩。テレビに殺されて頭蓋になったヤツらの魂を呼び起こすために呼びたい。中山功太とかネゴシックスとか…。名前は出せませんけど、いろんな芸人さんが『テレビに出たらカットされる』と。コンプラだとかで表現者の方がホルマリン漬けされている。それを千葉テレビで開放したい。大きく言うなら『R-1』で優勝した人たち」ときっぱり。



 そして「『ドキュメンタル』のお金もあるので…。会社で1番上の人の名前を出すのもアレやけど、松本(人志)さんも出てほしい」とお願いしながら「(お金が)ジリ貧なので…。松本さんにもちょっと…。キレイなおにぎり1個とかで出てくれないかな。そうなると松本さんの度胸」と冗談まじりに呼びかけていた。



 前代未聞の企画で、ほかの芸人からの反響も大きかった。久保田は「『とんでもないことしてますね。熱い気持ちもらいましたわ。僕も東京行こうかな』とスーパーマラドーナの武智が言ってました」と悪い笑顔で話すと、村田は「その名前を出すのはやめて…。一生、出すな。もう、嫌やねん…」と過去に大炎上しただけにボヤきが止まらず。ただ、武智のゲストの可能性を問われると久保田は「武智は100年呼ばないです」ときっぱり。村田が「終身刑ですね」と合いの手を入れ、笑いを巻き起こした。



 すでにトガった企画も収録。“千葉テレビ”のため「東京ではしたらいけないとされることもOKになってる」と久保田は笑いながら「カメラの横でエラいさんがいて言ったらアカンことを全部チェックしている。1回目、2回目は注意されたんですけど、4回目のときはペットショップのネコぐらいかわいい顔で寝てました。疲れたんかな(笑)」と明かす。村田も「見せたらアカンものはチーバくんで隠すそうです」と補足していた。



 「シーズンごとに変えていきたい。今回は過激だったんですけど、もし『シーズン2』が始まるなら散歩したい」と久保田。村田は「落差がいかつい。激辛食べた後に煮こごり食っても何も味せぇへんよ」とツッコんでいた。シーズン2の計画はあるが資金の見通しはないそう。現在の貯金について久保田は「全部ないとは言わないですけど、ほぼないです」と言い切り「今はクラウドファンディングとかもありますから」と前向きだった。



 「媒体はいろいろ増えている。YouTubeもあって、ツイッターもあるし、投げ銭ライブもある。僕らが若手のころはなかった。それだけ広がっているということは地方から面白い番組ができるんじゃないかと。千鳥さんの『いろはに千鳥』とかもある。千葉テレビから盛り上げていきたい」とテレビでやる意義を語っていた。



 しっかりギャラも出るという村田は「久保田が出資しているので僕からしたらクライアント。ちょこちょこ敬語でしゃべらせてもらってます」とニヤリ。久保田は「バイク、車、キャンプばっかり。もう、お笑いはやらないのかと思ったけど、いいタイミング」と返していた。「持ってても動かない。動かないと景色は変わらない。独り身で結婚もしてないですし」と枠を勝ったことに後悔はないそう。



 村田は「とろサーモンらしさ、久保田らしさが存分に出た刺激のある番組。いろんな方に見ていただきたい」と呼びかけ、久保田も「僕とか村田とか、この世界でボロボロになった芸人の魂を背負ってやっている。規制、コンプラの形ではなく、ここまでテレビでできるのかと再確認してほしい」と意気込んでいた。

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