【音楽】
TikTokからディズニーの歌姫誕生 清水美依紗のリアルなシンデレラストーリー

ディズニープリンセスの祭典「Ultimate Princess Celebration(アルティメット・プリンセス・セレブレーション)」日本版テーマソング歌手に抜てきされた清水美依紗 (C)ORICON NewS inc.


 自国開催となった東京2020オリンピック・ゴルフ女子で銀メダルを獲得した稲見萌寧選手が、試合前によく聴いている曲の一つに挙げていたのが、「Starting Now ~新しい私へ」。この曲は、“勇気と優しさ”をテーマに、世界規模で展開されているディズニープリンセスの祭典「Ultimate Princess Celebration(アルティメット・プリンセス・セレブレーション)」のテーマソングとして制作された「Starting Now」の日本版。歌っているのは、新人女性シンガー清水美依紗(しみず・みいしゃ/21)だ。今夏、CX『FNS歌謡祭』 や、TBS『音楽の日』といった大型音楽特番などでのパフォーマンスも話題となり、各種ストリーミングでのシェア・再生回数を加速させている。



【動画】清水美依紗「Starting Now 〜新しい私へ」MV



――はじめまして。まず、お名前の由来を教えてください。歌手のMISIAさんにちなんでいるとか?



【清水】名前を言うと、「Everything?」と聞き返されることは多いですね(笑)。名前の由来は、母が「アジアを代表する優しく、強い女性になってほしい」という思いから「Ms. Asia(ミス アジア)」の音に近い「美依紗」と名付けたのだと、実は最近になって知りました。それを聞いてからは自分の名前にもっと自信を持てるようになりましたし、「アジアを代表する歌手になろう」と思うようになりました。



――ディズニープリンセスの祭典の日本版テーマソングの歌唱アーティストに抜てきされ、お母様の思いは半ば届いたということですね。



【清水】やはり母が音楽好きで、クラシックやジャズ、ホイットニー・ヒューストンやマライア・キャリーなどの90年代のヒットソングも幅広く聴いていて、その影響を受けていたと思うんですが、子どもの頃から歌手になりたいと思っていたわけではなくて、どちらかといえば、ピアノとバイオリンを習っていたのでオーケストラで演奏したいなと思っていたり、歌もハモる方が好きだったり。歌手になろうと思ったのは中学生になってからで、そう思ってからは、どうすれば歌手になれるか、自分なりにいろいろ調べて研究しましたし、You Tubeを見て、ほかの人の歌唱動画を参考にしながら、自分もアップするようになりました。



――歌手になろうと思ったきっかけは?



【清水】音楽と同じくらいスポーツも好きで、小学生の時、体操も習っていたんですが、中学に入って、体操部か合唱部かどちらにしようかな、と思った時に母に相談したら「絶対合唱部でしょう」と勧められました。合唱コンクールの強豪校だったんです。合唱部に入って人前で歌う経験をして、Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)の課題曲「友 〜旅立ちの時〜」(2013年、ゆず)でソロパートを任されて、コンクールで歌って、自分でやりたいのはこれだ、と気づきました。



――体操を続けていたら、いまごろ五輪に出てたかも。



【清水】それはないです(笑)。でも、体を動かすことが好きで、アスレチックで遊ぶのも大好きでした。やんちゃでした。



――体を動かし元気いっぱい遊んでいたことが、歌うための体作りにもなっていたのかもしれないですね。いろいろつながっている。



【清水】そうですね。歌う時も全身の筋肉を使いますし、体幹を鍛えていてよかった、と思いますし、ダンスにも役立っています。幼稚園生の頃からクラシックバレエをやっていて、中学の3年間は合唱部に集中していたんですが、歌だけでなく、エンターテイナーになるにはダンスもできなきゃ、と思ったので、高校に入ってから、ヒップホップ、ジャズダンス、タップダンスなども習っていました。



――ん? バイオリン、体操、バレエ…、小学生の頃、習い事をたくさんしていたんですね。



【清水】習字もやっていたし、学習塾にも通っていました。母は私がやりたと思ったことを、自由にさせてくれる教育をしてくれたので、いまいろいろな形で役に立ってます。



■ディズニー作品との出会い



――そんな子ども時代の中で、ディズニー作品は?



【清水】大のディズニー好きの母の影響でディズニーの曲を子守唄にして育ってきましたし、赤ちゃん用の英語教材もディズニーでした(笑)。初めて観たディズニー作品で記憶に残っているのは『リトルマーメイド』。「アリエルになりた」という憧れがあって、夏になるとプールサイドでタオルを足に巻いてヒレに見立ててパタパタして遊んだりもしていたんですが、なんといっても一番影響受けたのは、音楽。シーンに合った音楽だし、音楽を聴くとシーンが浮かんでくる。特に思い入れのある作品です。



――高校卒業後、ニューヨークの名門演劇学校「NEW YORK FILM ACADEMY MUSICAL THEATRE」に2年間留学。帰国後、TikTokでさまざまな楽曲をカバーした動画を投稿する中で、ディズニーソングを歌うことも多かったようですね。



【清水】自分の歌を聴いて欲しいという思いからTikTokを始めたんですが、幅広い年齢層の方が知っていて、世界中で愛されていて、なおかつ自分でも歌いたいと思える歌、といったらやっぱりディズニーソング。視聴者からの反応も良くて、一時期、かなり頻繁にディズニーソングの動画を投稿していたことがあって、自分でも「ディズニー作品の主題歌を歌えたらいいな」と思っていた矢先だったんです、今回のお話をいただいたのが。連絡をもらった時は、もう、びっくりでした。TikTok、見てくれてたんだ!という驚きもありましたし、夢がかなったというか、ディズニーがなんて大きな夢を見させてくれるんだろう、という喜びでいっぱいになりました。一瞬にして、世界が変わりました。いままでディズニー作品やディズニーの音楽に感動したり、勇気づけられたりしてきたこと、今度は自分が歌うことで、誰かの背中を押すことができるんだ、と思ったら心が震えました。



――「Starting Now 〜新しい私」は、「新しい自分を探して、後ろを振り向かず、一歩踏み出す」という歌詞にもあるように、応援メッセージが込められた楽曲。訳詞も手がけられたそうですね。



【清水】ブランディーが歌っているオリジナル版を聴いて、なんて、かっこい曲なんだろうと思いました。オリジナル版の歌詞も今の自分にぴったりだと思いました。訳詞もやってみませんか、と勧められて、自分なりにオリジナル版の歌詞のすてきなところを日本語で伝えようと思って。訳詞は初めてだったんですが、自分の感性を信じて、挑戦させてもらいました。



――ディズニーの赤ちゃん用英語教材から始まって、これまたつながっていますね! お母様も喜ばれたのではないですか?



【清水】歌唱アーティストに決まったと報告した時、母は泣いてました。泣き止まなくてちょっと大変だったくらいです(笑)。最近は、母に電話すると、いつも電話の向こうで「Starting Now 〜新しい私」がかかっていて、毎日、エンドレスで聴いてくれているんだと思います。



――プロの新人シンガーとしてまさに「Starting Now」なわけですが、今後の目標は?



【清水】夢がかなうと、それで終わりではなくて、次、次、と夢って膨らんでいくものなんだな、というのを知りました。自分らしい表現ができる、アジアを代表する歌手になりたいと、より鮮明に思うようになりましたし、ディズニー・アニメーションの吹替もやってみたい! 舞台女優としても活躍できるように、ますます励んでいきたいと思っています。



■リリース情報

・「Starting Now ~新しい私へ」清水美依紗(配信中)

試聴/購入:https://umj.lnk.to/StartingNow_ShimizuMiisha



・『アルティメット・プリンセス・セレブレーション・アルバム』(CD発売/デジタル配信中)

 ディズニープリンセス・ソングが大集結した”究極”(アルティメット)の永久保存。清水美依紗の「Starting Now 〜新しい私へ」も収録。特設サイト:https://bit.ly/2SnimQO



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