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【映画】
『キングスマン』最新作を見る前に…シリーズの魅力をおさらい
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度重なる公開延期を経て、12月24日のクリスマスイブに公開が決定した「キングスマン」シリーズ最新作『キングスマン:ファースト・エージェント』。キングスマンシリーズをひも解き、その魅力をおさえておこう。
【動画】閲覧注意な『キングスマン』予告映像
表の顔は、高貴なる英国紳士。裏の顔は、世界最強のスパイ組織“キングスマン”。シリーズの始まりは、2015年の『キングスマン』。主演にコリン・ファース、タロン・エガートンを迎え始動したシリーズでは、キングスマンの一員として極秘任務を遂行するハリーが、学歴もなく身分も低い不良少年エグジーをスカウトして一流のスパイへと育てながら、世界を揺るがす巨大な陰謀に立ち向かう姿が描かれた。
2作目となる『キングスマン:ゴールデン・サークル』(18年)では、アメリカの組織と手を結んで、麻薬密売組織を率いるヴィランと決闘したりと、作品を重ねるごとにその戦いはスケールアップ。
そして、最新作では、「世界大戦を止めろ!」というキングスマンにとってのファースト・ミッションが描かれる。
■スクリーンに釘付け! 容赦なしのド派手なアクション
キングスマンシリーズは、キングスマンたちが繰り広げるぶっ飛んだスパイアクションが魅力の一つ。洒落たスーツでバシッとキメながら、いざ危機が迫った時には戦闘能力が覚醒。銃をぶっ放し、スパイ映画の中でもダントツのディテールを誇るギミック満載のスパイガジェットを繰り出し、敵を皆殺しにするシーンは迫力満点。観客が目で追えないほど一瞬で敵を倒すキレッキレのアクションシーンはキングスマンシリーズの世界観をを特徴づけている。
そんなド派手なアクションの魅力は最新作にも健在で、ハリー&エグジーに変わって、新たに主人公となったレイフ・ファインズ(「ハリー・ポッター」シリーズ)演じるオックスフォード公、注目の若俳優ハリス・ディキンソン演じる息子のコンラッドが、大暴れする。
舞台は1914年、世界大戦を勃発させることで世界を意のままに操ろうとする闇の狂団を倒すべく、2人が仲間とともに立ち上がる。本作には歴史上に実在したという“不死身の怪僧”ラスプーチン(リス・エヴァンス)が現れ、キングスマンとの血祭の戦いが勃発。既に公開されている映像からは、ウィットに富んだ英国紳士のジョークを効かせつつも、見事な剣さばきによる熱い戦いが公開されており、オックスフォード公&コンラッドVS強敵ラスプーチンの熾烈な争いの行方に大きな期待が高まる。
■戦いの裏に描かれる仲間との熱い絆
キングスマンシリーズで欠かせないのが、ハリー・ハートと、彼にキングスマンの世界に誘われたエグジーによるバディの存在だ。戦い方を全く知らなかったエグジーは、ハリーの教えによりたくましく成長し、過酷なミッションを経て、手助けしていくうちに2人の間には熱い師弟関係が生まれる。
ハリーから受け継いだ力を駆使して世界を救おうと必死にもがくエグジー、エグジーの力を信頼して彼に大きなミッションを任せるハリー、ぶっ飛んだアクションだけではなく、戦いの裏に隠されたスパイ同士の絆や、強い絆を持っているからこそ生まれる息の合った抜群のコンビネーションなど、強く胸を打つ人間関係も見逃せない魅力だ。
最新作ではそんなハリーとエグジーに代わり、オックスフォード公とコンラッドの”親子“がミッションへ挑む。世界大戦が迫る中、息子のコンラッドはその正義感の強さから、勃発してしまった世界大戦に赴くことを熱望していたが、戦争に参加することだけが正義ではないと、オックスフォード公は戦争へいく息子を止め、自ら率いるキングスマンへと誘う。シリーズかつてない親子の共闘により生まれる、熱いドラマにも注目だ。
■強烈すぎ! 超個性的な悪役たち
キングスマンシリーズを引っ張ってきたハリーとエグジーだが、そんな2人の存在感にも負けないのが強く強烈な悪役たちだ。1作目では、実業家のリッチモンド・ヴァレンタインが登場。彼は全世界を対象にSIMカードを無料配布し、通話とネット通信を永久に無償にするという発表を行なったが、実はカードから発せられる電波によって人々が凶暴化させ殺し合いをさせるという、とんでもない計画を企てていた。
2作目『~ゴールデン・サークル』に登場した、麻薬組織のボスであるポピーは自らの自由を得るために、毒を混入した麻薬を流通させて世界中の麻薬使用者を人質にとり、アメリカ大統領に無理難題をつきつける。驚愕の計画を企んで人類を危機に陥れてきた悪役たちの目論見はキングスマンの活躍があって無事阻止することができた。
最新作の敵は歴史上にかつて存在した、不死身の怪僧ラスプーチン。異様な雰囲気を放つ彼を前に、オックスフォード公とコンラッドはどのように立ち向かうのか? 実際に起こった世界大戦と、その裏で活躍するキングスマン。史実とフィクションを巧みに掛け合わせた本作の戦いは絶対に見逃せない。