
【映画】
スピルバーグ監督を虜にした『ウエスト・サイド・ストーリー』の音楽 新生「America」ダンスシーン

世代を超えて人々を魅了し続ける名作ミュージカルを、巨匠スティーブン・スピルバーグが実写映画化。エンターテイメント界に新たな歴史を刻む映画『ウエスト・サイド・ストーリー』(12月10日公開)より、「Mambo(マンボ)」と「America(アメリカ)」を使用した新映像が解禁となった。華やかなダンスシーンを見ることができる。
【動画】新映像「America(アメリカ)」編
プエルトリコ系移民<シャークス>のリーダー・ベルナルドの恋人であるアニータの掛け声を合図に、ラテン系の陽気な音楽が軽快に流れ出し、ダンスホールは熱狂に包まれる。そんな中、運命的な出会いを果たしたトニーとマリア。周囲の反対をよそに惹かれ合っていく二人が、非常階段で手を取り合う場面も。特に印象的なのは、終盤でアニータやベルナルドを中心とした<シャークス>のメンバーたちがウエスト・サイドの街へと飛び出し、エネルギッシュにダンスを踊るミュージカルシーン。これまで数々の名作で人々を魅了してきた巨匠スピルバーグ監督の手腕が光る、圧巻の映像となっている。
『ウエスト・サイド・ストーリー』と言えば、レナード・バーンスタイン(作曲)とスティーブン・ソンドハイム(作詞)の最強タッグが手掛けた、作品を彩る名曲の数々。今回の映像で躍動感たっぷりのダンスシーンとともに流れる新生「America(アメリカ)」は、プエルトリコ系移民の<シャークス>のメンバーが、異なる場所で育った人々が集う地“アメリカ”を褒めたたえる楽曲。“異なる立場の者は、手を取り合うことができるのか?”というテーマの本作の、華やかな一面を歌い上げている印象的なナンバーだ。
幼い頃から本作の映画化を夢見ていたスピルバーグ監督は「私はクラシック音楽に囲まれて育ち、“ウエスト・サイド・ストーリー”は、うちのファミリーが初めて許したポピュラー音楽だった。私は虜(とりこ)になったよ」と明かしている。
1957年にブロードウェイ・ミュージカルとして誕生した「ウエスト・サイド物語」は、翌年にトニー賞2部門に輝き、1961年には映画化され作品賞含むアカデミー賞10部門を受賞した。日本では511日にわたるロングラン上映という驚異の記録を打ち立て、伝説となっている。