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【エンタメ総合】
「ずっと消えたかったけど…」“元男の子”美女たちが経験した「心がツライ時」、その乗り越え方と対処法
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“元男の子”の美人アイドルユニット「MM(メイメイ)」として活動する“ぎんしゃむ”&“ぷうたん”。今年20歳になった2人は、それぞれ「男の娘」「トランスジェンダー」として思春期を過ごしてきた。「この見た目だから嫌なことも言われた」と話すぎんしゃむ。ぷうたんは自分を偽る毎日に葛藤を覚え「消えちゃいたい」と思う日もあったという。心がツライ時期、2人はどのように考え、乗り越えたのか。話を聞いた。
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■「大人になるにつれて、いろんな世界が見える」(ぷうたん)
幼少期から両親と兄はどんな自分も受け入れてくれていたと話すぷうたん。それでもカミングアウトはできなかった。「本当の自分」を隠し“女の子っぽい男子”として振る舞うことに心は限界だったという。自分らしく生きることを求め15歳でたったひとり、地元・静岡を離れた。
「学校で男の子として扱われること、本当の自分を見せられないこと…小さいモヤモヤがたまっていくのがストレスで、よく家に帰って泣くこともあって。親にも女の子になりたいっていう本当の気持ちを言えなくて、死んじゃいたい、消えたいって思っていました」
上京し一人暮らしをしながら高校に通った。高校には多種多様な考えを持つ友人が多くいた。初めて「自分の居場所ができた」と感じ、カミングアウトができた。そんな自身の経験から「絶対に居場所は見つかる、安心して」と話す。
「自分が辛い時ってその世界が全てだと思ってしまいがちだけど、視野を広げるともっと世界は広いんですよね。特に学生のうちは学校が全ての世界で孤独だとか辛いと思うけど、大人になるにつれて、いろんな世界が見えるから。自分が好きなことを見つけて口に出せば、絶対に同じような人はいるし、自分の居場所が見つかるから、安心してと伝えたいですね。難しいけど、最初の一歩をちょっとずつ踏み出して進んでいってほしいです」
■悪口に心をとらわれすぎない「自己肯定感を失ってしまう」(ぎんしゃむ)
10代の頃から“可愛い”を追求している“男の娘”ぎんしゃむ。SNSに投稿した自撮り写真が「可愛すぎる男子高校生」として注目を集めメディアで話題になった。学校にもメイクをして通った。目立つ存在で嫌なことも言われた。
「高校に入った当初、廊下ですれ違いざまに『きもっ』とか、『死ねっ』って言われたり。でも、『え~、怖~!ドラマみたい!』って受け流していましたね。(傷つく発言や行動に)へこんじゃうと余計につっかかってくるし、自己肯定感を失ってしまうので」
注目を集めた分、SNSでのアンチコメントも少なくない。それでも、「本当にそう思う人もいるだろうし、わざわざ伝えてくるのも、『何か悪いことがあったのかな? ストレスたまってるのかな?』と思う」と前向きだ。
もともとポジティブで悩まない性格もあるが、傷つく発言や行動を受けたら、自身の心を守るために、それを受け止めすぎないようにしてきたぎんしゃむ。前を向けるのは支えてくれる人たちのおかげでもあるという。
「アンチよりも容姿を褒めてくれる人や、ジェンダーレスの存在を認めてくれる方が圧倒的に多い。そのおかげで、気にならないっていうのもあります」
心がツライ時、前を向くことは簡単ではないが、ぷうたんが実感したように「世界は広い」。ぎんしゃむのように“自己肯定感”と“認めてくれる人々の存在”を大切にすることで、自分を守れるということも知っておきたい。