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【RIZIN】“サラリーマンと格闘家の二刀流”弥益ドミネーター聡志が語る、大みそかに試合ができる「喜びと苦悩」【インタビュー】

『RIZIN.45』で新居すぐると対戦する弥益ドミネーター聡志 (C)ORICON NewS inc.


 RIZINのトップ戦線で活躍する実力を持ちながら、大手食品会社サラリーマンというもう一つの顔を持つ異色の“二刀流ファイター”弥益ドミネーター聡志(33)が、大みそかの『RIZIN.45』(さいたまスーパーアリーナ)で、パンクラスのフェザー級王者の新居すぐる(32)と対戦することが決定した。



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 朝倉未来と対戦した2020年の大みそかの『RIZIN.26』以来、3年ぶりの大みそか大会への出場となるが、カード発表会見では「まだ自分は悩んでおります。自分の人生に格闘技が本当に必要なのか、本当に年末で会社が忙しい時期に試合なんかしている場合なのか」と二刀流としての悩みも吐露していた。その本音を探るため、ORICON NEWSでは弥益にインタビューを敢行。サラリーマンとしての苦悩をにじませながら、選手として大舞台に立てる喜びも語ってくれた。



■仕事が多忙な年末の試合への出場に「悩みや後ろめたさは今もある」



――前回の平本蓮選手との試合(22年11月『RIZIN LANDMARK 5』)から1年2ヶ月ぶりのRIZIN参戦となりますが、どのように過ごされていたのでしょうか?



弥益 前回の試合で脳みそにダメージがあったので、2~3ヶ月は練習から完全に離れて、徐々に再開して本格的に練習を始められたのは夏くらいからでした。あとは、あの試合で頭皮のダメージが露出してしまったので(笑)、そのケアもしたかったのですが、頭皮の治療の方は踏み出せずでして…。今回もドクターストップがかかるくらいの頭皮で参戦しようと思っています。



――休んでいる期間に「戻れるのか」という不安や葛藤があったのでは?



弥益 そうですね、身体的に戻れるのか、脳みその状態として戻っていいのか、そして一個人として戻る必要があるのかという思いがありました。家族とか仕事に負担をかけて犠牲にして、そこまでして試合をする必要があるのかという悩みや後ろめたさは今もあって、まだ乗り越えられずに抱えたままなんですけど、ちょっともう考えるのが嫌になっちゃったので、とりあえず大みそかに出ちゃおうという感じです(苦笑)。



――その後ろめたさを払拭するのは、試合結果なのでしょうか?それとも試合内容?



弥益 いや、もう格闘技を辞めることですよ。勝っても給料が上がるわけではないし、負けても会社の評価が下がるわけでもないので、試合の勝ち負けも内容も自分の生活には影響を及ぼさない。それが安心する部分でもあり、逆に悲しいというか…。やっぱり格闘家って勝ち負けで人生が左右されると思うんですけど、自分はそこに賭けることができないので、試合結果で生活は何も変わらない。でも、そんな人生を歩むと決めたのは自分自身なので、それも含めて楽しみたいなと思っています。



――今回の新居すぐる選手との対戦オファーを聞いた最初の心境は?



弥益 自分は茨城で格闘技を始めて、彼も同時期に茨城で格闘技をやっていて、歳も近いし同じテリトリーなのでプロになる前から彼のことは知っていましたが、方向が違うというか巡り合うことはないとずっと思っていて。なんとなく自分の物語の端っこにいた人だったのに、まさかこんなところでクロスするなんて、あの頃に戻ったような懐かしい気持ちになるところはありますね。



――同じ時期に茨城で格闘技をやっていた人たちにとっても、エモい試合ですね。



弥益 共通の先輩とかもいっぱいいるので、狭いエリアですけど刺さる人には深く刺さるので、届いてくれたら個人的にはうれしいです。でも、こんな試合を大みそかにやるのはどうなんだ、茨城の体育館でやっとけよって気持ちもありますけど(笑)、新居選手がパンクラスのチャンピオンになって、ご自身の価値を高めてくれたことが要因としてすごく大きいと思うので、そこは彼に感謝するしかないです。



■対戦した平本蓮は「もっと上に行ける選手だと思うので競技者として応援したい」



――大みそかのRIZINは2回目ですが、特別感はありますか?



弥益 自分も格闘技ファン歴が長いので、やっぱり「大みそかといえば格闘技」ですし、ライトな層の方にも大みそか=格闘技が思い浮かぶじゃないですか。そんな国民の大部分に認知されている大みそかの格闘技の一部になれるっていうことは、ファン冥利に尽きますしありがたい体験をさせていただいていると思います。



――その一方で、サラリーマンとしては年末の忙しい時期に練習や減量があるのは、かなり過酷な日々となりますよね?



弥益 自分は会社員として生きていくしかないので、そこでいかに今後に影響を及ばさない範囲でバックレるというか…(笑)、立ち回りの上手さを試されている時だと思っています。



――試合が決まると会社で声をかけられるんでしょうか?



弥益 ありがたいことにチェックしてくださってる方もいて、ここ最近はトイレでのすれ違いざまに「大みそか出ないの?」って聞かれたりするのですが、そういう人たちには内緒で会見に出ているので、ニュースで見てビックリしてると思います(笑)。会見も平日だったので、しっかり有給を取ってきました。



――格闘技以外にもご家族の予定などもありますし、有給の残数は大丈夫ですか?



弥益 本当に家族の協力あってこそですし、会社の皆さんの協力にも感謝しています。



――弥益選手が対戦した平本蓮選手は、あの勝利からさらに存在感が大きくなっていますが、対戦した弥益選手は平本選手をどう見ていましたか?



弥益 まず、自分と対戦した後に彼の評価が上がってくれたのはうれしかったです。自分という存在を食べて評価されるくらい、自分がちゃんと“養分”になるくらい一応は格闘家として積み重ねてきたんだなと。もちろん悔しさもめちゃくちゃありますけどね。そして、彼が斎藤裕選手と試合をして負けはしたんですけど、やっぱり平本選手は強いなって思えたので、そこは安心できました。ただ、それ以外のところですよね、肝心なのは。



――リング外でもさまざまな話題を振りまいていますね。



弥益 心を病んだようになって、1回SNSから消えたじゃないですか。練習仲間から「平本選手は大丈夫なの?」って自分に聞いてきたんですけど、「マネージャーじゃないから知らないよ」って(笑)。でも、あのぐらいたくさんの人に見られると、いろんなことがありますよね。自分はそこを「分かる」なんて言えないですけど、彼も負担を抱えながら、リスクを背負ってでもやっているんだなと。気持ちはわかってあげられないかもしれないですけど、対戦したからこそ感じる部分はありますし、もっと上に行ける選手だと思うので競技者として応援して、もっと彼の試合を見たいという感情は持っています。



――平本選手も大みそかに出場予定なので、もしかしたら控室が一緒になるかもしれないですね。



弥益 試合から1回も会っていないので、そこのファーストコンタクトをミスると、もうそのまま一生喋らないとかもありえるので、初手をどうするか。試合以外にも違う緊張感がありますね(笑)。



■朝倉未来の言動は“格闘家あるある” 今年のRIZINで印象に残った試合とは?



――また、対戦した選手というと3年前の大みそかで対戦した朝倉未来選手が、YA-MAN選手に敗れたことも大きな話題となりました。



弥益 もちろん対戦した選手なので思い入れはあるのですが、その後に関係が続いているわけでもないですし、今回の試合については自分が何かを言うつもりは正直ないです。ただ、周りが話を大きくしたり難しくしているだけで、朝倉選手の発言ってそんなに騒ぎ立てることじゃないのかなと個人的には思いました。試合に負けた直後に引退をほのめかして、ちょっと落ち着いたら続行宣言をするのは“格闘家あるある”で、みんな言っています。注目度や影響力の大きい朝倉選手が“あるある”を言っただけで、こんなにいろんな人が騒ぎ立てて、批判したり擁護したりしていますが、落ち着いて俯瞰でみると“あるある”なので本当に周りが過剰反応しているという印象です。



――自身が出場しなくても今年のRIZINはご覧になっていたと思いますが、この1年で印象に残っている試合は?



弥益 パッと思いつくのは、今回の対戦相手になったからかもしれないですけど、北海道大会(6月の『RIZIN.43』)の新居選手と飯田健夫選手の試合ですね。自分は飯田選手と何度か練習させてもらって強さを体感していたので、その飯田選手にこんな勝ち方をするのか、これを引き当てる強さがあるのかって、すごく印象的でした。

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