【映画】
15体のAIを演じ分けたspi、“ろくでもないアイデア”ばかりのChat GPTに嘆き「課金したんですけど…」

Chat GPTへの心境を明かしたspi(C)ORICON NewS inc.


 俳優のspiが13日、東京・新宿バルト9で開催された映画『SINGULA』(読み:シンギュラ/10日全国公開)の公開記念舞台あいさつに参加し、堤幸彦監督、脚本家の一ノ瀬京介氏、プロデューサーの横澤大輔氏が登壇とトークを行った。



【集合ショット】最優秀男優賞を獲得したspiをはじめ『SINGULA』チーム



 一ノ瀬氏が手がけたAIによる同名討論劇(2019年2月上演)を原案・原作とする本作では、AI同士の“ディベートバトルロワイヤル”が描かれる。出演キャストはspiのみ。セリフは全編英語、さらに1人で15体のAIキャラクターを演じ分けるという難役に挑み、昨年9月に開催された『マドリード国際映画祭』で外国語映画最優秀主演男優賞を受賞した。



 spiは、昨今急速に注目度を高めているChat GPTなどのAI技術について「僕はまだ全然ピンと来ていないんですよね」と言い、「友達がフィットネスジムを作りたいんだと言っていて、Chat GPTに聞いてみた」とエピソードを披露。



 続けて「宇宙船をベースにしたもの、ウエスタンな雰囲気のもの。海賊をモチーフにしたものという3つのアイデアが出てきて…」と明かし、堤監督からの「ろくでもないChat GPTだな!それは信用しないほうが良い」という強烈なツッコミに、「980円課金したんですけど…」と肩を落とした。



 一方「そのうち俳優の領域にも入り込んでくるのかな…。なんだか緊張しますね」と真剣な表情で吐露する場面も。堤監督は「声の領域は戦わなければいけなかったり、自分の権利を守るための行動を早く取らなければならないかもしれない。ただ、俳優の動きや表情というものは、なかなかAIには表現できない」と持論を語り、「でも、spiくんはAIで作りやすそうな顔をしているよね」と笑いも誘った。

関連記事


最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース