【映画】
『デカレンジャー』20周年記念作の見どころ熱弁 “ジャスミン”木下あゆ美は苦笑い「まだまだ昭和を引きずってます」

『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』初日舞台あいさつに登壇した(左から)林剛史、木下あゆ美、吉田友一、さいねい龍二、菊地美香、伊藤陽佑、稲田徹 (C)ORICON NewS inc.


 『特捜戦隊デカレンジャー』(2004)の赤座伴番/デカレッド役のさいねい龍二(42)、戸増宝児/デカブルー役の林剛史(41)、江成仙一/デカグリーン役の伊藤陽佑(39)、“ジャスミン”こと礼紋茉莉花/デカイエロー役の木下あゆ美(41)、胡堂小梅/デカピンク役の菊地美香(40)、姶良鉄幹/デカブレイク役の吉田友一(41)が6日、都内で行われた『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』(7日から期間限定上映、11月13日にBlu-ray&DVD発売)の初日舞台あいさつに登壇した。



【全身ショット】ミニスカから美脚スラリな“ジャスミン”木下あゆ美



 イベントにはサプライズで“ボス”ことドギー・クルーガー/デカマスターの声を務めた稲田徹(50)が登場。久しぶりの6人同時変身も披露した。



 自身のキャラクターの変わったところ、変わらなかったところを語ることに。さいねいは「20年分のバンの成長を、ぜひ見ていただきたいです。あの男はかなりやってますよ(笑)。もうハードル上げに上げて見ていただいても成長したなって思ってもらえると思います」と宣言。そして「変わらない部分で言うと、やっぱり根っこの正義感です。正義感ってすごく難しくて。自分の正義正しいのかなって。見方によって正義って変わってくる。たぶんアブレラはアブレラで彼の正義を貫いてたと思うんです。そういった意味で、20年間、ブレそうになりながらも軌道修正しているバンの姿を見ていただけると思います」と呼びかけた。



 林は「ホージーの場合は、Episode.11『プライド・スナイパー』であったんですけど、僕のせりふで『デカの誇り』だっていうせりふがあったんです。やっぱり20年経っても、ホージーはデカの誇りをしっかり持ち続けてやっている姿です。そして、皆さん見ていただいたらわかるんですが、僕だけ人よりもちょっと動いているシーンがあるんです。詳しくは言えないんですけど、『20年経ってもホージー、いい動きしてんじゃん』みたいな形で見ていただけたらなと思います」と発信した。



 伊藤は「私事ですけども、娘が1歳になったんです。自分が親になって初めて『デカレンジャー』を演じる節目。もちろん当時も子どもたちを意識していましたけど、さらに子どもたちが見て楽しいものになったらいいなって、センちゃんが、その柔らかい部分を担う役割になれたらなという気持ち、プランで臨めたことが大きな違いです。スクリーンににじみ出てたらいいな」としみじみ。木下は「相変わらずジャスミンは昭和のギャグを言っております(笑)。もう令和にもなりますのに、まだまだ昭和を引きずっている感じです。でも、ちょっと大人になり、大人の女性で、さらに魅力がアップしてるかなと思います。あと、エスパー能力はちょっと衰えが来てるかもしれません。『10YEARS』にあった設定が…。楽しみにしてください!」と話し、「ジャスミンはスピンオフも結構やらせていただいてまして。TTFCの方で『特捜戦隊デカレンジャーwithトンボオージャー』という作品がもうすぐ公開になりますので、ぜひ見ていただけるとうれしいです!」と伝えていた。



 菊地は「ウメコは相変わらず明るくて真っすぐなキャラクターでやり切れたかなと私は思っています。どんどんみんなが成長したり変化していく中で、変わらない人、変わらないハートがウメコのお仕事かなと思い、今回は取り組んでやってみました」と撮影を振り返った。吉田は「テレビシリーズでもテツはデカレンジャーのオモチャ的要素、癒し系の部分を担っていたのかなと思うんですけど、今回の20周年も、協調性があるが故、ちょっと翻弄(ほんろう)されて誰かの捜査についていく。またさらに、そこが実は高知県高知市だったりとか、そこで高知に行かなければ事件が解決しないストーリーになっているかもしれないというところで…」とネタバレを気にしすぎて遠回りなトークをしてしまい、キャスト陣に笑いが。高知市の職員でもある吉田はクラウドファウンディングで高知ロケが実施されたことに感謝しつつ「新しい挑戦、チャレンジが含まれてますので、ぜひぜひよろしくお願いいたします」と語っていた。



■『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』イントロ

 2004年2月から2005年2月まで、“スーパー戦隊シリーズ”の第28作としてテレビ朝日系で全50話放送された『特捜戦隊デカレンジャー』。宇宙に多発する星間犯罪組織を取り締まるために設立された銀河系宇宙警察・地球署を舞台に、選ばれし刑事たち、S.P.D、『スペシャルポリス・デカレンジャー』6人が、宇宙犯罪者・アリエナイザーたちに立ち向かうストーリーで人気を博した。また、2006年の日本SF大会では、スーパー戦隊シリーズでは初の『星雲賞』を受賞するなど、幅広い層からの高い支持を集めた。2015年に『特捜戦隊デカレンジャー10YEARS AFTER』、2017年には『スペース・スクワッドギャバンVSデカレンジャー』が製作されるなど放送終了後も根強い人気を集めている。そして、放送開始から20年を迎える2024年に『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』が完成した。



 イマドキの新人刑事・塁(長妻怜央:7ORDER)を加えたデカレンジャーは、妖艶なる爆破事件容疑者・ラエンジョ(黒川芽以)を追いながら、銀河の麻薬王が遺した「大いなる計画」の謎に挑む。健気な被害者少年マープル(声:福山潤)や植物園の主モクミス(川村文乃:アンジュルム)らさまざまな異星人と交流しながら、宇宙の遥か彼方から四国・高知県に及ぶ大捜査網が展開する!



■『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』ストーリー

 平和を守るデカレンジャーの6人が地球署にそろって20年、そんなタイミングで大爆破事件が発生した!急行したウメコとセンは、現場にいたジウジッソ星人の子・マープルから怪しい女エイリアンがいたと目撃情報を得る。姿を現したエイリアンの確保を試みるデカレンジャーたちの前にプレミアデカレッドが登場するが、呼吸が合わずに取り逃がしてしまう。プレミアデカレッドに変身していたのは、バンが指導するファイヤー・スクワッド所属の新人・江戸川塁。バンと塁は地球に落ちた未確認物体の調査に来たところだった。その後の捜査で容疑者となるアリエナイザーの正体は、銀河の麻薬王タレワラーネの妻・ラエンジョと判明。タレワラーネは塁にデリートされていて、その復讐でラエンジョが行動しているのでは?という捜査方針から、ラエンジョを追ってホージーとジャスミンはラエンジョの住んでいたチーマ星へ、バンとウメコと塁はエイリアン特区へ向かった。一方、爆破現場一帯から発見された手掛かりの謎を追って、センとテツはあらゆる植物に精通した牧野植物園学芸員モクミスに会うために高知へ駆けつける。だが2人を前にしたモクミスは、リドミハ星人の姿になっていきなり攻撃をしかけてきた!デカレンジャーたちの捜査は果たして事件を解決に導けるのか!?

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