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イトーヨーカドー、ヨークの約120店舗で「ちびっこ職場体験ツアー」開催 これまで約2,500名の子ども・保護者が参加

ちびっこ職場体験ツアーの様子


 イトーヨーカドー、ヨークの約120店舗にて「夏休み ちびっこ職場体験ツアー」が開催。30日、イトーヨーカドー和光店にて見学会が行われ、体験の様子を取材した。



【写真】マイナス20度の冷凍庫、バックヤードを通る子どもたち



 この日は未就学児~小学2年生の男女6名と保護者4名が参加。午前11:00から朝礼(オリエンテーション)が行われ、子どもたちは紺色の帽子とエプロンを身に着ける。手の消毒をした後、-20℃の冷凍庫などバックヤードを見学。スイカの試食販売をするということで、子どもたちは取り扱うスイカを試食。それから売り場に移動し、店内放送で呼びかけ、スイカ試食販売のポジションにつく。「いらっしゃいませ。美味しいですよ」とお客さんに呼びかけ、スイカを手渡す作業を行った。最後に認定証と、作業の報酬としてお菓子を受け取り、体験ツアーは終了。参加した子どもたちは「楽しかった」と満足気だった。



 この「ちびっこ職場体験ツアー」は、イトーヨーカドーが100周年を迎えた2020年、大森店で試験的にスタート。未来を担う地域の子どもたちがレジを操作したり、商品が売り場に並ぶための工程を見学するなど、営業中の店舗内で働くことを体験しながら、働くことの楽しさ、達成感などを体感できるプログラムとして誕生した。



「コロナの時期は子どもたちにいろいろな体験活動をやらせてあげられなかったので、身近なお店でこういう体験ツアーをやってもらえるのはすごくありがたいと、保護者の方からお声をいただきました」(株式会社イトーヨーカ堂 サスティナビリティ推進部 総括マネジャー 小山遊子さん/以下同)



 当初はコロナ禍のため実施店舗数がなかなか増えなかったが、2022年に60数店舗に増え、2023年はイトーヨーカドー初となる全店舗で開催。子ども、保護者合わせて約2,500名が参加した。今年もほぼ同数の参加を見込んでいる。



「今や地域の皆様にはおなじみのイベントになっています。やっぱりお子さんたちが売り場に出て挨拶していると、お客様も笑顔になるんですよね。さらに従業員のエンゲージメントが上がるという効果もあります。今日もいろんな部署からのスタッフが参加しましたが、普段はそれぞれの売り場で働いている人たちが一つにまとまり、社内の士気も高まります。お子さんも保護者の方も、お客様も従業員も笑顔になるという、ウィンウィンの相乗効果があると思います」



 今年は、熱中症が毎日のニュースになっていることから、熱中症アンバサダーのスタッフによる「熱中症対策」の講義も行われた。



「今後もその時の社会課題に合わせたプログラムを考えています。ペットボトルのリサイクルなどSDGsに関する体験も入れたいですし、またヨーカドーは『食』を扱い、地域のお客様の健康を下支えする存在だと思っていますので、食育にも力を入れていきたいと考えています」



 「夏休み ちびっこ職場体験ツアー」は8月4日までの期間で開催している。



取材・文/水野幸則

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