【音楽】
B’z・稲葉浩志、NHKオフィスで生歌披露の舞台裏 日本版『tiny desk concerts』今夜放送

NHKオフィスで熱唱する稲葉浩志(C)NHK


 ロックユニット・B'zのボーカル、稲葉浩志が、今夜(30日)NHK総合で放送される音楽番組『tiny desk concerts JAPAN』(後11:00~11:29)に出演する。今夏のソロツアーメンバーを率い、番組のために特別アレンジした全6曲を披露する。



【写真】最強ツアーメンバーを率いた稲葉浩志



 稲葉たちが演奏する場所は、東京・渋谷にあるNHKのオフィス。制作局のフロアの一角にあるミーティングスペースのテーブルや椅子を端に寄せ、幅3メートル、奥行き3.4メートルほどの、まさに“tiny(小さな)”スペースをステージとした。そこに、キーボード、ドラム、ギター、ベース、コントラバスなどがぎゅうぎゅうにセッティングされた。



 この特別なライブを観ようと多くの職員が集まる一方で、通常業務を続ける人も。その光景に、稲葉は「オフィスでやるって聞いていましたけど、ガチでオフィスなんですね」と、思わず笑みをこぼした。



 『tiny desk concerts』は、アメリカの公共放送NPR(National Public Radio)が2008年にインターネットでスタートし、全世界にブームを巻き起こした音楽コンテンツ。アーティストが「NPRオフィスの小さな机」でパフォーマンスするという斬新なコンセプトが、オーガニックなサウンドと親密なライブの雰囲気を生み出し、視聴者の心をつかんだ。瞬く間に全米の人気コンテンツに成長し、パンデミックを経て人気は全世界に拡大。現在では、テイラー・スウィフトやBTSをはじめ、世界のビッグネームが多数出演する、憧れのプラットフォームとなっている。



NHKではNPRよりライセンス供与を受け、今年3月に日本版『tiny desk concerts JAPAN』をスタート。5月から国際放送でレギュラー放送が開始された。下半期から総合テレビでのレギュラー放送が決定し、そのトップバッターに稲葉が選ばれた。



  以前から本家『tiny desk』のファンだったという稲葉は、オファーを快諾。「見ていてとても心地よい番組だなと思っていました。何がそう感じさせるのか興味がありましたが、それは音が関係していると思っていました」と語る。



 大きなライブ会場とは異なり、オフィスの一角では音量を抑えて演奏しなければならない。収録を終えた稲葉は、「通常のスタイルと違うので、最初はうまくできるか不安でした。でも本番では各楽器の音がよりクリアに、絶妙なバランスで聴こえてきて、気持ちよかったです」と笑顔を見せ、バンドメンバーと共に特別アレンジを作り上げていく過程も「面白かった」と、新たな音楽体験を振り返った。



 「音」の秘密は他にもあった。今回の収録時には、本家NPRのスタッフが来日しており、同番組がレコーディング・ライブ演奏向けのボーカルマイクやスタジオ収録用のマイクではなく、報道用マイクで収録していること、それは音楽番組用のスタジオを持っていなかった同局の苦肉の策から生まれたことなどを聞いた稲葉は、「工夫を凝らし、さまざまなノウハウを駆使して番組を作っていることを知り、感動しました」と語った。



 日本の視聴者に向けては「僕らが楽しんで演奏している姿を見ていただければ」と呼びかけ、国際放送を通して世界中の視聴者には「世界中のいろんな場所でさまざまな人たちが音楽をしている。その一部として、日本の僕らの音楽をたまたま見つけて、楽しんでいただけたら、それだけで最高です」と願いを込めた。



■『tiny desk concerts JAPAN』稲葉浩志&バンドメンバー

Vo:稲葉浩志

Dr:シェーン・ガラース

Ba:徳永暁人

Gt:デュラン

Key:サム・ポマンティ

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