【エンタメ総合】
ドラマ版『ゴールデンカムイ』ご当地北海道でお披露目 山田杏奈&玉木宏の推しは「小樽の萩原聖人」
俳優の山田杏奈と玉木宏が4日、北海道・札幌のTOHOシネマズすすきので開催された、WOWOWのドラマ『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』の試写会で舞台あいさつを行った。
【画像】舞台あいさつ中のそのほかの写真
野田サトル氏の同名漫画を俳優の山崎賢人(※崎=たつさき)主演で実写化した映画『ゴールデンカムイ』の続きを描く『北海道刺青囚人争奪編』。その第1話が、物語の舞台であり、ロケ地でもある北海道の地でお披露目された。
山崎演じる主人公・杉元佐一とともに旅をするアイヌの少女・アシリパ(※リ=小文字)役の山田は、集まったファンを前に「撮影でもたくさんお世話になった北海道の皆様にドラマを見ていただけることが楽しみです」とあいさつ。金塊を巡って彼らと対立する第七師団の鶴見篤四郎中尉を演じる玉木は「ようやくドラマを見ていただけるということでうれしい」と笑顔を見せた。
改めて、北海道の印象を聞かれ、山田は「以前に写真集の撮影でお世話になりました。その時から北海道は自然豊かでごはんがおいしい、というところが何より好き。ジンギスカンと海鮮は以前も食べたことがありましたが、北海道に来て初めて食べた八角、ニシンがお寿司、お刺身で生で食べられることに驚きました。すごくおいしくて感動しました!」と思い出を語った。
玉木は「撮影で長い期間お邪魔するのは20年ぶりぐらい。『雨鱒の川』(2004年)という映画の撮影でお邪魔しました。その時に食べた平取(びらとり)和牛の味が忘れられないんです!また食べたい!」と2人とも“食”の魅力を語り、会場を沸かした。
今年1月に全国公開された映画版が初共演となった2人。山田は「撮影ではあまりお会いできなかったのですが、初めてごあいさつさせていただいた時に鶴見中尉の衣装・メイクの玉木さんを見て、『あ、鶴見中尉だっ!』と感じたのを、今でも鮮明に覚えています。鶴見中尉のカリスマ性などが感じられて、いち『ゴールデンカムイ』ファンとして、玉木さんで良かったです!」と話すと、玉木は「スタッフのおかげです」と謙遜。続けて「うれしい限り。このチームは原作愛が強い。特殊メイクも衣装も含めて、本当にみんながありったけの力を奮って作っている現場です。どこを見ても、ちゃんとその世界にいられるような気がする」と制作チームの努力を称えた。
玉木から見た山田の印象は「現場でごあいさつしたときに、印象はアシリパそのものでした。作中ではご一緒する機会はあまりなかったのですが、完成版を見たときに、ハイスピードカメラで撮ったスローモーションの矢を放つカットのアシリパの姿を見て、すごく感動しました。説得力があって、透き通った目の強さを感じました」と答えた。
映画版のクオリティ、スケール感をそのままに、全9話でエピソードをたっぷりと丁寧に描く今回のドラマ版。山田は、井浦新演じる父アチャとの関係性の秘密、さらに杉元たちと絆が深まっていくドラマの展開を見てほしい、と力強くアピール。玉木は、先日、ニュースにもなった原作者・野田サトルの本作鑑賞後の感想をなぞらえ、「見どころは、鶴見が裸でコートを羽織っている姿」を語り、会場の笑いを誘った。
ドラマ版は、刺青人皮を追い求めて、各勢力が北海道各地を駆け回るロードムービーにもなっている。試写会の会場となった札幌をはじめ、小樽、旭川、日高、夕張、大雪山など、道民にもなじみのある地名が作中にたくさん登場する。各地を巡る中で登場人物も増えていくが、お気に入りのエピソードを聞かれると、山田は「萩原聖人さん演じる辺見が登場する小樽のニシン御殿」と答え、玉木も「被っちゃいますが、小樽です。萩原さんがすごいです。萩原さん本人にもメールしました」と強烈な印象を受けたという。
実は、ドラマ版の撮影は、映画版とともに行われた。約8ヶ月にも及んだ長期の撮影について裏話を聞かれると、山田は「(北海道での撮影は)寒い、というのはももちろんですが、登場人物たちがこの寒い中でどのように暮らしたのだろう、と思いを馳せることができた」と語った。玉木は「コロナあって地方ロケができなかったが、それを乗り越えて撮影できたことがうれしかった。北海道は住んでみたかった場所です。雪が好きなんです!」と北海道愛を吐露。
最後に、山田は「作品の緊張感を含めて、とにかくドラマの世界観を楽しんでほしい」、玉木は「ここまでのクオリティの連続ドラマはなかなか今までに無いです。WOWOWでぜひご覧いただきたい!」と視聴を呼び掛けていた。
同ドラマは、WOWOWにて10月6日より独占放送・配信スタート(毎週日曜 後10:00、全9話※第1話無料放送)