【映画】
山崎賢人×大沢たかお、“最後”のエール交換 『キングダム 大将軍の帰還』80億の大ヒット「誇らしい気持ちと感謝でいっぱい」

映画『キングダム 大将軍の帰還』信と王騎の帰還!大ヒット御礼舞台あいさつに登壇した山崎賢人、大沢たかお (C)ORICON NewS inc.


 俳優の山崎賢人(※崎=たつさき)と大沢たかおが14日、東京・TOHOシネマズ 六本木で開催された映画『キングダム 大将軍の帰還』信と王騎の帰還!大ヒット御礼舞台あいさつに登壇。信役の山崎から王騎役の大沢へ、そして、王騎から信へ、“最後”のエール交換をしながら、本作がまもなく興行収入80億円の大台に乗る大ヒットとなった喜びを分かちあい、感謝の気持ちを伝えた。



【画像】信と王騎の帰還!大ヒット御礼舞台あいさつの模様



 7月12日に公開されて以来、8月23日までの43日間で興行収入70億円を突破する大ヒットとなった本作は、その後も客足が途絶えず、4ヶ月以上のロングラン上映が続く中、11月14日までの公開126日間で、観客動員数543万人、興行収入79.9億円を突破。最終の興行収入80億円突破は確実となったことから、山崎と大沢が登壇するイベント急きょ企画された。鑑賞チケットの抽選販売には、1万通以上の応募があったという。また、イベントの模様は、全国333の映画館で同時生中継された。



 観客から大歓声で迎えられた山崎は「公開から4ヶ月も経つのにこんなにたくさんの皆さんに笑顔で迎えてもらえて本当にうれしく思います」と笑顔。シリーズ4作目にして最高となる興収約80億円、累計では240億円を突破し、令和の邦画実写ではNo.1(※興行通信社調べ)の記録を打ち立てたことに、「これだけ皆さんに愛される作品を作れたんだという誇らしい気持ちと感謝でいっぱいです」と感慨もひとしおの様子だった。



 一方、大沢は本作のイベントに登壇するのは、初日舞台あいさつ以来。「(本作の初日に)彼が舞台あいさつしている姿を見たとき、『自分が引く時が来たんだな』と、うれしいような寂しいような気持ちになりました。それでスタッフに『もう自分は出ない』と伝えていた」と、“バトンタッチ”する物語と同じ心境になっていたことを告白。しかし、「想像を超えるたくさんの方に観てもらえた感謝の気持ちを、この場を借りて伝えられるなら」と、この日を心待ちにしていたという。



 原泰久氏の同名漫画を原作に、信の成長と王騎の死までを描くプロジェクトだった本作。1作目では信が「“天下の大将軍”になる」というラストシーンのみの共演だった山崎と大沢。2作目から徐々に共演シーンが増え、4作目は信と王騎の物語となった。



 山崎は「信を演じる中で、王騎将軍から受ける刺激や学びと同じように、大沢さんからもたくさんのことを学び、刺激を受けてきました。1作目で王騎将軍と初めて対峙したときは、正直ビビってしまいましたが、『強くなりたい』という思いが生まれました。そして『遥かなる大地』で再会したときに、『強くなりましたよ』と伝えたいと思いながら臨みました。そこから一緒に撮影を重ねて、全部が思い出で宝物です」と大沢への思いを吐露。



 大沢も「山崎くんが『キングダム』や信という役にひたむきに向き合う姿をずっと横で見てきました。その姿に刺激を受け、悩みながらも努力を重ねて役になりきろうとする彼を見て、自分ももっと体を鍛え、王騎という存在にふさわしい姿を作らなければと感じました。それも彼の努力があったからです。7~8年という長い時間を一緒に過ごしてきて、俳優仲間というより家族のような関係になりました。お互いの心が通じ合い、芝居でも阿吽の呼吸が生まれるほどでした」と語り、会場が感動に包まれた中、「でも今日の服装の違いを見て、『あれは何だったんだろう』と少し思いました(笑)」とオチをつけて笑わせた。



 実は、この日の服装については、「ジャケットスタイル」でという大雑把な指示があったそうで、大沢は「賢人くんが今回はカジュアルな装いにしたいのかなと思って、僕、普段着で来ちゃったんですよ。さっき舞台袖で会ったらフレッシュマンみたいで、ちょっとごめんね」と、服装のギャップについて事情を話し、山崎も「新入社員みたいですよね」と照れ笑い。



 とはいえ、共演者、俳優仲間を超えた存在になった2人は、本作の最後の舞台あいさつとなる場で最後に伝えたいことを言い合った。



 山崎は「7~8年、王騎将軍としても大沢さんとしても、自分のことを見守ってくださり、いろんなものを授けていただきました。本当にありがとうございました。これからも、大沢さんからいただいた“揺るがない大切な魂”を持って生きていきたいと思います。ありがとうございました」。



 大沢は「自分のできることや伝えられることは、言葉だけでなく芝居や現場での姿勢、考え方も含めて、すべて伝えてきたつもりです。プライベートで一緒にご飯を食べたときも、それは変わらず、言い残したことがないかと常に考えながら過ごしてきました。彼は最初から主役として存在感がありましたが、会うたびに立派な男に、俳優になっていき、そんな彼を誇らしく感じます。俳優生活30年の中で、8年という長い時間をともに過ごしてくれたことに感謝しています。今後は劇場で観客として応援するつもりですし、山崎賢人が世界に向けて羽ばたいていくことを願っています」と思いのたけを語ると、会場では大きな拍手が沸き起こった。



 イベント内では、原作者の原氏が寄せたメッセージも読み上げられ、2人もかみしめるように聞いていた。



■原泰久氏のメッセージ



公開から4ヶ月、キングダムらしい粘り腰で興行収入80億円の大台に間もなく乗るようですね。

シリーズものは徐々に数字が下がっていくものなのに、4作目にしてこのジャンプアップは本当に凄いこと。

製作陣の皆さん、そして何より何度も映画館に足を運んでいただいた皆さんに、心からの感謝を申し上げます。



主演の山崎賢人くん。 素晴らしい結果でシリーズの有終の美を飾ることができましたね。

賢人くんに信を演じてもらえて本当に良かった。

賢人くんとキングダムの出会いには、何か運命的なものを感じています。

主演として、また現場の座長として、これまで多くのものを背負って戦ってくれて、本当にありがとうございました。お疲れ様でした。



王騎役の大沢たかおさん。 映画キングダムシリーズは、4作を通して大将軍・王騎の死までを描くプロジェクトでもありました。

僕自身、思い入れの強いキャラクターだったその王騎を、ここまで見事に演じていただけて、原作者としてこれ以上にうれしいことはありません。

実写版王騎は、間違いなく邦画史上に残る人物になったと思います。



また、何度も舞台あいさつに登壇して興行を盛り上げていただけたことにも感謝しています。

本当にありがとうございました!



■『キングダム』興行成績

1作目『キングダム』(2019年4月19日公開/興行収入57.3億円)

2作目『キングダム2 遥かなる大地へ』(22年7月15日公開/51.6億円)

3作目『キングダム 運命の炎』(23年7月28日公開/興収56億円)

4作目『キングダム 大将軍の帰還』(24年7月12日公開/興収79.9億円※11月14日時点)

関連記事


最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース