【音楽】
超新星、解散危機から日本デビュー15周年「奇跡だと思うし、夢みたい」【全員日本語インタビュー】

日本デビュー15周年を迎えた超新星(前列左から)ユナク、ソンジェ、グァンス(後列左から)ゴニル、ジヒョク


 2007年9月に韓国でデビューし、2年後の2009年9月9日に日本デビューした超新星が、日本での活動15周年を迎え、通算10枚目のオリジナルアルバム『HEAVEN』を11月20日にリリースした。継続的に日本での活動を行ってきたメンバーは、愛知大学を卒業したユナクのみならず日本語が堪能。今回のインタビューでも5人全員がすべて日本語で答えた。韓国でなかなか結果を出せずに、再起をかけた日本デビューで成功を収めた超新星が、「いろんな試練もあった」という活動を振り返る。



【写真】日本語でインタビューに応じる超新星 ソロカットも



■日本デビュー15周年「感謝の気持ちを込めて恩返ししたい」



――日本デビュー15周年おめでとうございます。まずは、15周年を迎えた心境からお聞かせください。



【ゴニル】時間が経つのがすごく速いなと思います。この前、『AAA(Asia Artist Award)』(2023年7月、横浜・ぴあアリーナMM)という授賞式でMCをやらせてもらったときに、ジェジュン先輩が東方神起としてデビューして20周年になるというお話を聞いて、“あぁ、超新星ももうそろそろ15周年が近くなっているんじゃないか”と、幸せで心がいっぱいになりました。



 こうやってアルバムも発売できて、ライブもできて、年末にクリスマスライブがあるので、幸せな形でMilky(超新星ファン)の皆さんと向き合いたいと思っています。超新星のことを忘れている方もたくさんいらっしゃると思いますけど、こういう日本の中で愛されたグループがあったんだな、というのを改めてもう1回皆さんにもアピールしていきたいと思います。



【ユナク】長い間活動する間にはいろんな試練もあったし、喜怒哀楽がありました。10周年が終わってから、事務所から独立したり、コロナ禍になったり、グループ名が超新星からSUPERNOVAに変わったり、また、SUPERNOVAから超新星に変わったりと、いろいろあったんですけれども、すごく感謝しているのは、いまも活動しているということ。そして、5人そろってずっと今も仲良くできるということがすごくうれしいなと思っています。「Milky」というファンクラブの皆さんが、僕らをいまだに支えてくださっているということ、15周年ということで、メンバーと一緒に意味があるアルバムを出せたということが、個人的にすごくうれしいなと思っております。



【ソンジェ】15周年、こんなに長い時間活動することができるのがすごく不思議です。すごい奇跡だと思うし、夢みたいな感じもします。今後ももっとたくさん、皆さんの前で歌う機会があったらいいと思うし、機会が欲しいです。



【ジヒョク】15年間、どんな形でも僕たちを待っていてくれて、愛してくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。結構時間が過ぎたんですけど、皆さんがいるから僕たちがいると思うので、感謝の気持ちで、久しぶりのアルバムを楽しみたいです。



【グァンス】メンバーが本当にいいことをたくさん言ってくれたので何を言えばいいのか(笑)。まずはメンバーが言ったとおり、感謝の気持ちでいっぱいです。そして、この日本で15周年活動をやらせていただいたのは、僕たちメンバーだけが頑張って出した成果じゃなくて、本当にたくさんのスタッフの皆さんだったり、ファンの皆さんだったり、たくさんの方々に愛されながら、応援していただきながらできたことだと思います。変わった部分もたくさんあるんですけれども、超新星が過去系じゃなくて、現在進行形でやらせていただけるということがすごくうれしいですし、感謝の気持ちを込めて、僕たちでできることを皆さんに恩返ししたいなと思っています。



■日本は「第二の地元」 自信を持って言えるようになった



――K-POPグループが続々と日本デビューをして、最近では「第5世代」と言われる世代となっていますが、日本でのK-POPブームを作ったきっかけは、KARA、少女時代、BIGBANGや超新星さんたちの第2世代だったと思います。2007年9月に韓国でデビューしたときには、日本デビューすることを視野に入れていたのでしょうか。



【ユナク】当時の事務所には、韓国ですごく売れてるアーティストがたくさんいらっしゃったんですが、アイドルはいなかったんです。だから、社長の野望というか野心で僕らを育ててくださって、それでデビューしたんですけれども、残念ながら思ったとおりにはうまくいかなかったんですよね。



 解散まで考えていたところで、sg WANNA BE+(エスジーワナビー)先輩の日本のライブに、たまたま僕らがゲストで参加することになったんです。東京国際フォーラムだったと思うんですけれども、会場に僕らのファンがいらっしゃったんですよ。日本の活動は何もやっていなかったのに、うちわを持ってくださったり、パネルを持ってくださったりするファンがいらっしゃって、当時、ユニバーサルミュージックの方たちが「これ、行けるんじゃないか」という判断をしたらしいんです。たまたま日本語もしゃべれたこともあったので。そのライブがきっかけになって日本デビューとなりました。



――日本デビューシングル「キミだけをずっと」はオリコンデイリー5位、2010年には横浜アリーナ公演で1万3000人を動員するなど成功を収められました。その後も、2011年の東日本大震災のときには被災地で焚き出しをしてくださったり、今回のインタビューもすべて日本語で答えてくださるほど皆さん日本語も堪能ですが、超新星にとって日本はどのような存在なんでしょうか。



【グァンス】本当に意味深い質問だなと思います。最初に韓国でデビューする前にはすごく期待されていて、デビューさえできれば、俺らは韓国のトップになるんだぞと思えるほどでした。でも、結果的にふたを開けてみたらそうでもなくて…。だんだんテレビの出演だったり、曲を出せる機会だったりも少なくなったときに日本に来るようになって、1年間頑張って、2009年にメジャーデビューさせていただきました。



 多分メンバーはそれまで、ステージの上でファンの皆さんに愛されてるという感覚が全くなかったんです。自分たちだけを応援してくださるたくさんのファンの皆さんの前で歌わせていただいたのが、日本でのステージでした。日本のファンの皆さんからたくさん愛されて、スタッフの皆さんも含めて「俺たちは愛されている」、そして「俺たちを愛してくださる皆さんのために自分たちの音楽をお届けしたい」というふうに思わせてくれた存在だと思っています。



【ジヒョク】味方ですよね。日本のイメージは「僕たちの味方」。うしろでずっと僕たちを支えてくれる、味方みたいな存在です。



【ソンジェ】20歳でデビューしてから今まで、「日本があるから私がいる」みたいな感じに思っています。すごく感謝の気持ちがいっぱいです。I LOVE JAPAN!



【ユナク】僕的にはもう、ほぼ「自分の人生」だと思います。超新星としては「運命」ですよね。高校3年生から大学時代(愛知大学卒業)もずっと日本で暮らして、韓国に戻ったのに、またアイドルになって日本に戻ってきたっていうことが運命かなと思っています。日本に来てから超新星の名前が韓国で広がって、ニュースにも出たり、授賞式にも出たり。だから、日本は「天使」みたいな感じです。



【ゴニル】「第二の地元」みたいな存在です。以前は「日本のことどう思いますか?」って聞かれたら、政治的な問題だったりで言いづらかったところもありました。でも今は自信持って言える関係になったのかなと思うと、やっぱりすごくうれしい。だからこそ、今のような質問をされたときに、「僕は日本のこと大好きです。日本から愛されたアーティストとして、愛をもらった分、恩返しをしたいです」と言える時代になったのもうれしいです。もちろん韓国で生まれた韓国人ですから、韓国が一番好きなのは当然ですけど、日本で仕事もして、愛されて、友達もできて、もう日本の友達とも15周年。15年目の友達も何人もいるので、本当に「第二の地元」みたいな感じです。



■アルバム『HEAVEN』1人1曲解説 「オリコン1位を取るべき」曲



――続いては、通算10枚目となるオリジナルアルバム『HEAVEN』(11月20日発売)のことを伺っていきたいと思います。日本デビュー15周年記念のタイミングで、ベストアルバムではなく、オリジナルアルバムをリリースすることになった経緯は?



【ユナク】ベストアルバムは何回も出したのと、コロナ禍でアルバムを出したくても出せなかった時期があったんですよね。15(周年)という数字は僕らとしては意味があるので、意味があるアルバムを作りたいなという気持ちだったんです。今回、B ZONEさんと一緒にやることになって一緒に打ち合わせもしたんですけど、せっかくなのでオリジナルの新曲を出したいなと思いました。



――日本語の新曲5曲が収録されていて、5曲とも空にまつわるタイト

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