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来秋朝ドラ『ばけばけ』ヒロイン夫役が決定 『SHOGUN 将軍』出演の英国人ミュージシャン
NHKは27日、第113作目となる2025年度後期(大阪制作)の連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロイン・松野トキ(高石あかり)とともに生涯を歩む夫・ヘブン役を発表した。ミュージシャンとしても活躍しているイギリス出身の33歳、トミー・バストウが演じる。
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ヒロインの夫・ヘブン役のオーディションは、国内だけではなく、海外にも募集。国内は246人、海外からは1521人(アメリカ1352人、イギリス149人、オーストラリア・ニュージーランド20人)の計1767人のオーディション応募者の中から、書類選考・リモート動画選考・面談を経て、最終審査のカメラテストは日本で実施し、今年10月に決定した。
大役に抜てきされたトミーは1991年8月26日生まれのイギリス出身。2007年に結成されたロックバンドFranKoのリードボーカルとして現在も活動中。日本語も10年ほど学んでおり堪能で、2024年エミー賞受賞ドラマ『SHOGUN 将軍』にて、メインの一人であるマルティン・アルヴィト司祭役を演じ、注目を集めていた。
本作は、島根で生まれ育ったヒロイン・松野トキがつまずきながらも前向きに生きていき、世界を転々とした末に日本にたどり着いた外国人の英語教師と出会い、“怪しい話好き”という共通点から次第に心を通わせていく。実在の人物である松江の没落士族の娘・小泉セツ(1868-1932)をモデルとしているが、大胆に再構成して登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描く。原作はなく、脚本はふじきみつ彦氏が手掛ける。
ヒロインのモデルとなった小泉セツ(1868-1932)は、松江藩家臣の小泉家の次女として生まれ、直後に稲垣家の養女になる。没落した家を支えるため11歳から織子として働く。1886年に結婚するも一年で夫は出奔。その後、松江に英語教師として赴任してきたラフカディオ・ハーンのもとで住む込みで働くようになり、当時珍しかった国際結婚をする。再話文学の語り手として、ハーンの著作に大きく寄与した。
ヘブンのモデルとなったラフカディオ・ハーン(小泉八雲/1850-1904)は、ギリシャ生まれのアイルランド人(英国籍)。アメリカでジャーナリストとなった後、1890年に来日。松江に英語教師として赴任する。その後、熊本五高、東京帝国大学、早稲田大学でも教鞭をとる。1896年、小泉セツと結婚、日本に帰化し、小泉八雲を名乗る。『知られぬ日本の面影』『怪談』など、日本の古来の文化を記した著作は高く評価されている。
連続テレビ小説は、橋本環奈が主演の『おむすび』を放送中。25年前期は今田美桜が主演の『あんぱん』が放送される。