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吉本興業の桂かい枝、NGKで初の独演会 芸歴30周年で実現し涙ぐむ 師匠の文枝や鶴瓶、雀々さんに感謝
上方落語家の桂かい枝(55)が27日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で芸歴30周年記念独演会を開いた。NGKでは自身初の独演会となり、笑福亭鶴瓶、桂二葉らを招いたほか、大ネタ「芝浜」を感情豊かに披露した。
【写真】『探偵!ナイトスクープ』『ぽかぽか』の桂二葉も登場 桂かい枝独演会
1994年6月に五代目桂文枝に入門し、“英語落語”に取り組むなど、海外公演実績も多数。一方で、憧れはNGKの舞台で、この日、大拍手に涙ぐんだ。
「義理じゃなくお祝いムード満点で、泣く予定ではなくて、泣きマネでもしようかと思ってたけど、本当にこみあげてしまった」と感無量。“笑いの殿堂”は特別な存在で、かい枝は「吉本興業所属の落語家がここでもっと独演会ができるようにしていかないと」と、さらなる精進を誓った。
NGKの舞台に雪を降らせるこだわりの演出で、観客も笑い、泣かせた。自身のXでは「人生で忘れられない幸せな夜になりました!!『芝浜』のサゲの後の鳴り止まない拍手」と客席バックのショットを投稿。「弟子にしてくださった師匠に改めて感謝したいです」とつづった。
20日に64歳で亡くなった桂雀々さんとも親交があり、来年1月11日には天満天神繁昌亭で『雀々・かい枝 新春二人会』を予定していた。かい枝は「すごく残念。あれだけ上方落語の面白さを伝えられる方はそうそういない」と追悼した。