【映画】
上白石萌音、自分の心身観察し役柄に理解と共感 映画受賞も喜びより「わかります」

『TAMA映画賞』=上白石萌音 (C)ORICON NewS inc.


 俳優の上白石萌音が11月30日、東京のパルテノン多摩で開かれた『第34回映画祭TAMA CINMA FORUM』の「第16回TAMA映画賞授賞式」に出席した。



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 上白石が出演した『夜明けのすべて』は最優秀賞作品賞を受賞。さらに、上白石自身も「ままならない不調に向き合う一生懸命な藤沢さんを愛情いっぱいに表現し、星空を見上げたときのような穏やかな幸福感をもたらした」と理由に、最優秀女優賞に選ばれた。



 同作品でPMS(月経前症候群)のせいで月に1度イライラを抑えられなくなる藤沢(上白石)とパニック障害のある会社の同僚・山添(松村北斗)の交流を描いた作品。藤沢を演じた上白石は「PMSとパニック障害が主題ではないってところがとても好き。それは一要素でしかなくて、人と人とのつながり、やさしさ、おもしろさが主軸になっている映画。押し付けがない、自然に漂っている温かさがある映画」と評した。



 また、周囲から作品をほめられると感謝をするところ、「大人なら“ありがとうございます”と先に言うべきなんでしょうが、私は“わかります”って言ってしまうくらいこの映画が大好きです」と笑顔を見せた。



 演じる上での苦労を聞かれ「私も生理が重くて、生理前は心身がかなり不安定になる」と明かし、「この辛さがなにかの役に立つんだなと、今回は思いました。自分の心身を観察して、藤沢さんへの共感と理解を深めたいなと思いました」と話した。



 前年10月から当年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員による選考で選出される同賞。今回は、最優秀作品賞に『夜明けのすべて』、『ぼくのお日さま』、特別賞に「『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の呉美保監督およびスタッフ・キャスト一同」「『ルックバック』の押山清高監督およびスタッフ・キャスト一同」が選ばれた。また、最優秀男優賞を藤竜也、吉沢亮、最優秀女優賞を上白石萌音、河合優実、最優秀新進監督賞を近浦啓監督、山中瑶子監督、最優秀新進男優賞を松村北斗、齋藤潤、最優秀新進女優賞を森田想、早瀬憩が受賞した。



 イベントには、三宅唱監督、奥山大史監督、越山敬達、中西希亜良、池松壮亮、呉監督、押山監督、藤、吉沢、上白石、河合、山中監督、森田、早瀬が出席した。

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