【音楽】
堺正章、西田敏行さんを偲ぶ 『西遊記』残るメンバーは「猿だけですよ」 さみしさぽつり
歌手・堺正章(78)が4日、東京・表参道のブルーノート東京で『MASAAKI SAKAI Premium Live 2024 at Blue Note Tokyo』を開催。開演前に、取材会を行った。
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堺にとって、7度目となるブルーノート東京でのライブ。今回は、きのうときょうの開催された。取材会では、「モンキーマジック」(ゴダイゴ)を歌唱。同曲は1978年放送のドラマ『西遊記』の主題歌だった。同ドラマで共演していた俳優の西田敏行さん(享年76)が今年10月に死去した。
「モンキーマジック」を歌う思いを問われる堺は「あの時代、大河を抜いた、という週があったと聞いています。それぐらい、みんなで頑張った」とする。「考えてみると沙悟浄(岸部シローさん)も、猪八戒(西田さん)も、三蔵法師(夏目雅子さん)も、みんな天竺に旅立った。あのころ戦って、一緒に頑張った人たちが、どんどんいなくなって天竺に向かっている。それを実感したり、考えると、いつか僕もあの旅に参加しなきゃいけないなと気持ちになったりします」と胸のうちを明かした。
「『モンキーマジック』を歌う時は西田さんの話もさせていただいている。すごくさみしい気持ちと、あの人が持っていた明るさ、演技を超えた存在感は僕の中で消えないヒダの一部になっています」と偲ぶ。残る最後の『西遊記』メンバーとなったことを触れられると「猿だけですよ。代表として残っているようなもの」と寂しさもぽつり。「素敵な方が今までたくさんいらした。僕らも見習いたいなと思っていたことがあった。そういうことを後輩に伝えられていけたら僕の役目は、そこにあるのかな。それが実践されなくても、そういう時代があったんだ、とわかってもらえれば」としみじみ。そして、「少しでも元気で長く、こういうことをできればいい」とブルーノートライブの継続を誓っていた。