【その他】
朝倉未来CEOが語るBreakingDownの進化と課題 UFCとの協力、溝口氏の次戦、そして自身の参戦の可能性
朝倉未来がCEOを務める格闘技イベントBreakingDownの年間表彰イベント『BreakingDown Award2024』が、先日に都内で行われた。今年活躍した選手や盛り上がった試合などが表彰され、休憩時間に朝倉CEOがメディアの囲み取材に対応した。
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――2024年のBreakingDownを振り返っていかがですか?
朝倉:映像で1年を振り返ると、本当に盛り上がったというか盛り上げられたなと思いました。最近の人はすぐに忘れちゃうので、どれだけ盛り上がった大会でもすぐに記憶からは消えてしまうこともあるけど、こうして映像で振り返ると感慨深いですね。
――BreakingDownの成長スピードは未来さんの予想取りになっていますか?
朝倉:選手たちの成長がすごいですね、今月の『14』もプロ選手を倒す選手が出てきました。僕が始めた頃から「日本の格闘技を引っ張っていく選手が現れる」」と言ってきましたが、それが現実に近づいていると感じます。一方で、プロに近づくほどにプロ団体と代わりがなくなってしまう部分もあり、もともとの良さである素人の喧嘩という要素を残したいです。今後は部門を分けるなどの可能性も含めて、素人が出てきやすい大会もやっていくなどの工夫もしないといけないと考えています。今は選手が強くなりすぎて、素人の喧嘩自慢が応募しにくい状況になっているかもしれないので。
――このBreakingDownで最も強くなったと思えるファイターは?
朝倉:『14』で元UFCファイターを倒した井原良太郎くんとか、格闘技経験がなかったのに喧嘩自慢100人企画で優勝した細川一颯くんは成長が著しいですし、これからも期待しています。井原くんはビッグマウスで自分が負けることを微塵も考えていないよう感じで盛り上げて、全部結果を出してきたことは本当にすごい。あと、10人ニキも今4連勝してすごいですね。日本で1番恥ずかしい負け方をして、あの頃の視聴者はほぼ全員が「自分は10人ニキよりは強い」と思っていただろうけど、どんなに恥ずかしい思いをしても挑戦を続けることの大切さを体現しているから、10人ニキからも見習うべき部分はあると思います。来年は飯田(将成)さんと戦ってほしいです(笑)。
――フェザー級トーナメントで活躍したNAO選手やYURA選手には、プロのリングで活躍してほしい?
朝倉:僕は契約で縛ったりしていないので、どんどんプロの大会に出てほしいです。BreakingDownが格闘技の入口になって、最終的に日本の格闘技界を盛り上げるための架け橋になれればいいとずっと思っています。RIZINやDEEPに出る選手も増えてきましたが、注目される場所に才能は集まるので、BreakingDownからプロ格闘家として活躍する選手が増えたらいいですね。
――大みそかの『雷神番外地』のブラックローズとの対抗戦には、BreakingDown出身の選手も多数参戦します。
朝倉:RIZINが好きな格闘技ファンはどう思うかわからないですが、BreakingDownの選手は数字を持っているし、『雷神番外地』を見たくて会場に行ったりPPVの通しチケットを買って、それで『RIZIN.49』を見て格闘技の良さに気づく人もたくさんいると思います。相乗効果に期待したいですし、業界的にはBreakingDown勢が勝ち越すほうが面白そうなので、RIZINファイターに勝てる選手を用意しました。
――UFCが主催するビンタ大会『パワースラッシュ』の日本大会について、未来さんがプロデュースを依頼されたという話もありました。
朝倉:UFCのダナ・ホワイト代表や上層部の方が僕の影響力をすごく気に入っているみたいで、「パワースラッシュ日本大会の顔としてやってほしい」と言われました。ただ、そもそもあの競技が日本で受け入れられるかもわからないし、事故などのリスクの可能性もいろいろ考えて答えを出したいですが、UFCからは一緒に仕事がしたいと声をかけてもらっているので、何かを考えていきたいです。
――アワードで「ベストバウト賞」を獲得した溝口勇児COOは「来年はもう試合は…」と参戦に消極的でしたが…
朝倉:大丈夫です、勝手に試合を組んじゃうので来年も出ます(笑)。
――以前は未来さんもBreakingDown参戦について前向きな発言がありましたが、来年に参戦の可能性は?
朝倉:わからないですね。勝負論があれば出てもいいかもしれないですけど、僕をBreakingDownで見たいというコメントをあまり見かけないので、もっと求められたタイミングで出ようかなと思っています。