【エンタメ総合】
足立紳監督、『それでも俺は、妻としたい』はガチの自宅で撮影 風間俊介&MEGUMIはなじみすぎて「監督の暮らし方の癖までわかった」
俳優の風間俊介、MEGUMI、足立紳監督がこのほど、都内で行われたW主演のテレビ大阪の新真夜中ドラマ『それでも俺は、妻としたい』(テレビ大阪:毎週土曜 深0:55~/BSテレ東:毎週土曜 深0:00~、11日スタート)の記者会見に参加した。
【写真】艶やかなロング丈のワンピースで登場したMEGUMI
風間は「今作は本当に見たことがないドラマが完成したなと思います。夫婦の間にある夫婦の空気感っていうのが、ドラマらしさというよりか、日常を切り取ったような作品が完成している。誰が悪いとか、誰がいいとかではなくて、みんなの言い分がそれぞれあって、それがぶつかり合って、しかもそれが本音で語られていくという。ある種ドキュメンタリーだったり、日常を切り取った作品ができあがったなと思っております」と力を込める。
MEGUMIも「足立さんの作品を数多く見ておりましたので、今回参加できてとてもうれしかったです。この作品、風間くんもおっしゃってましたが、本当にドキュメンタリーのよう。家族のドラマでは、なかなかこういったアプローチをしたドラマはないんじゃないかなと思います。すごく生々しい会話であったりとか、いい意味での家族の汚い一面みたいな部分を存分に表現した作品です。妻、夫、そして息子とか、いろんな人の目線で楽しんでいただけるような作品になっております。私的にはかなり衝撃的な作品だと思っております」と呼びかけた。
足立監督のガチの家で撮影したそう。豪太とチカの息子で、不登校気味な小学生・太郎を演じた嶋田鉄太も含めて、風間とMEGUMIはリアルな家族感が出たという。MEGUMIは「私は筋トレして、風間くんは漫画読んで、てっちゃんはゲームしてて。だんだん会話もなくて成立した」と振り返り、風間も「無言でクッションとか座布団を渡している瞬間があった」と懐かしんだ。
家での撮影について足立監督は「いろんなリアリティを追求しようと思って自分の家で撮影もした。家を見られるのがすごい恥ずかしかったです。すごいボロ屋なので…」と照れ笑い。「演出と言いますか『ここもう少しこういう感じで』みたいなの言ったりする時に、よくわかんなくなる瞬間があって…。『これ、自分に言ってんのかな?これ、何やってんだっけ?』となっちゃう瞬間がありました」とぶっちゃける。
風間は「モデルの人がいたり、ルーツの人がいる場合って、亡くなられてる歴史上の人物だったらお墓行ったりとか、たどってみたりとかあるじゃないですか。違うんです。隣にいるんですよ。撮影現場の随所に匂いが染み込んでる感じでありますから」と普段とは違い過ぎる環境に苦笑い。MEGUMIも「監督がいつもキッチンの上のところに置く癖があるのもわかった。『携帯ないです!』とかなったら『たぶん、あそこですよ』とか。監督の暮らし方の癖まで私たちはわかって演じてて。私なんかお風呂20回ぐらい入ってますからね。めちゃくちゃレア。監督のお子さんが帰ってきて『おかえり~』とか言ったり。すごい不思議体験でしたね」と笑っていた。
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』の脚本などを手掛けた、足立紳氏による“ほぼ実録”の同名小説(新潮文庫)が原作。脚本家の夫とそんなダメ夫を罵倒する妻の、夫婦“性”活エンターテインメント小説。足立氏自ら脚本・監督も手がける。
柳田豪太、42歳。売れない脚本家で収入もなく、浮気するような勇気もなければ風俗に行くような金もない。性欲を処理するためには妻とするしかないのだが、妻のチカにお願いすることが、空よりも高いハードルとなっている。日中働いているチカの代わりに不登校気味の息子・太郎の面倒を見ているがそれもチカには「当たり前だろうが」と一蹴されてしまう。豪太はあの手この手を使ってセックスしようと奮闘するが、チカはそんな豪太をとことん罵倒する。「したい」夫と「したくない」妻、夜の営みをめぐる攻防戦の結末やいかに…。