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多くの人ができていない? 花粉症対策で「最も大事なこと」とは? アレルギー専門医が解説

花粉の飛散量が過去10年で最多とも言われる今年。どう対策する?


 近年、花粉症患者の増加と比例して、花粉症対策グッズや市販薬も種類豊富になっている。一方で、アレルギー科専門医・草ヶ谷英樹医師は、「花粉症対策で最も大事なことなのに、なかなか十分に達成されていないことがある」と指摘する。それは「原因物質から逃げること」だと言う。草ヶ谷医師が解説する、花粉症患者の正しい生活習慣とは。



【一覧】え?こんな食べ物もダメなの!? 花粉症がひどい人は要注意の食べ物



■症状が強い人は花粉情報をしっかりチェック



 花粉飛散時期にはインターネットやテレビで花粉の飛ぶ量の予測がでています。事前に花粉情報を確認して、対策を立てましょう。症状が強い人は、必要なとき以外の外出は控えめにするのが安心です。



■こんな日は要注意! 花粉が多く飛びやすい日と時間帯



 雨上がりは花粉が多くなります。花粉は雨が降れば地面に落ちます。そのため雨の日は飛ぶ量が減りますが、あがった翌日は、山々など遠くから飛んでくる花粉に加えて、雨で地面に落ちたあと乾燥した花粉も巻き上げられるので、飛散する花粉は増えます。



 一般に花粉は朝と夕方に多く飛ぶといわれています。日の出から時間とともに気温が上昇していくにつれて、花粉も目や鼻の高さに浮遊しやすくなることや、夕方にかけて気温が下がってくると、今度は上空にあった花粉が降りてくるといわれています。ちょうど通勤や通学時間に、顔のそばに花粉がいると考えるとわかりやすいです。もちろん地域の地形や建造物などによって差はありますが、覚えておくと良いかもしれません。



■花粉から逃げるための服装は?



 花粉は全身に付着します。頭や髪の毛は帽子で防ぎましょう。目や鼻はメガネやマスクで、首はマフラーや春先はスカーフで防いで、体にできるだけ直接花粉がつかないようにしましょう。衣類は花粉が付きづらいような、できるだけ表面がツルツルしたものがよいです。ウールや毛羽立った素材は、花粉がくっつきやすいので要注意です。



■帰宅時、帰宅後にも花粉対策を



 家の中に花粉を持ち込まないように、玄関前で花粉を払いましょう。すぐに着替えて外気に露出した顔などを洗い流しましょう。この時期は症状の強い方は、洗濯物を屋内に干すのもおすすめです。 



解説/草ヶ谷英樹(くさがや・ひでき)院長

医療法人社団博雅会・草ヶ谷医院 院長。呼吸器・アレルギー科専門医として大学病院勤務後、2021年に祖父・父から続く「草ヶ谷医院」(静岡市清水区)を継承し独立。医学博士、日本内科学会 内科認定医/総合内科専門医、日本呼吸器学会 呼吸器専門医・指導医、日本アレルギー学会 アレルギー専門医。日本医師会 認定産業医。

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