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【エンタメ総合】
“俳優部”からの合流で話題 timelesz新メンバー・寺西拓人&原嘉孝への期待と信頼
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timelesz(佐藤勝利・菊池風磨・松島聡)が進行する、Netflixの新メンバーオーディション『timelesz project』(通称:タイプロ)が15日に最終話を迎え、番組内で候補生から5人の加入が発表された。新メンバー5人中、4次審査から参加し、大きな注目を集めたのがSTARTO ENTERTAINMENTの俳優部として活動してきた寺西拓人(30)と原嘉孝(29)だ。
【写真】“ワイワイ”会見とは一転…クールなtimelesz新アー写
同番組で一躍その名前が知れ渡ることとなったがキャリアも十分にあり、数多くのタレントを抱える事務所のなかでも俳優としてのオファーが絶えない2人。これまでの経歴や、オーデション、会見を振り返りながら、その魅力に迫る。
寺西は2008年4月に入所。菊池とは同期にあたる。これまでグループに入ったことはないが事務所の伝統的な舞台『PLAYZONE』『ABC座』『DREAM BOYS』、そして『Endless SHOCK』シリーズには2017年から昨年の終幕まで幾度となく出演し、昨年の舞台出演本数は6本(年またいでの地方公演も含む)という超売れっ子。
オーデション期間中はもちろん、5月にもミュージカルを控え、配信ドラマ『情事と事情』(Lemino)、『離婚弁護士 スパイダー シーズン3』に出演するなど映像作品にも進出。圧倒的な実力に加え、物腰柔らかな雰囲気で気遣い上手な候補生のお兄さん的存在でありながら、無類の“貝好き”というユニークさ、5次審査の課題曲「SWEET」では大型犬のような笑顔を振りまき、かわいさに振り切ってみせるギャップで多くのファンを“沼落ち”させた。
合流した4次審査では、対応能力や所作が一人別格にも関わらずあえて目立たないポジションにいたことでトレーナーから本気度を疑問視された際「選ばなかったらこうなった。ここが歌いたい、踊りたいが明確に彼らにはあった。僕はもらったところでできる」と説明。さらに「賭けてないのではないか」の問いにも「引っ張っていくというより支えていくことも人間としてこういう人ですというアピールになると思った。賭けてないということはない」とはっきり伝え、その意思の強さ、自分の意見をしっかりと主張することの大切さを他の候補生にも示した。
その後、菊池から「いつももう一歩行かずに誰かの背中を押したりしてる。きょうの選択も寺西っぽい。だからあのポジションだというのもわかる。一回ワガママに。もっと攻めた寺西でいってほしい」と対話があり、チームメイトにポジション変更を依頼することになったが、これまでに大切にしてたスタイルを守りながらも一番欲しいものをつかむために、踏み出す展開は多くの反響を呼んだ。
会見では、メンバーカラーが水色に決まった際、松島は「冷静と信頼、大人っぽさもありながら周りの人をサポートできる」と期待し、佐藤はその魅力について「僕にとって先輩なのにほとんど敬語を使ったことがなく優しく受け入れてくれる人間力の高い先輩。これからは家族、メンバーにもなる。ずっと一緒にいたいなと思わせてくれる存在」と惚れ込む。包み込むような大きな優しさのなかにしっかりと培った軸を感じさせる人でもある。
そして原は佐藤と同期の2010年10月の入所し、2016年11月にジュニア内グループ・宇宙Sixに加入。2020年10月に解散となり、それ以降はソロで俳優として活動をしてきた。寺西同様『Endless SHOCK』や劇団☆新感線作品にも参加しており、その実力は折り紙付き。昨年は5作品(年またぎ地方公演含む)に出演。現在公開中の『劇場版 トリリオンゲーム』や『#真相をお話しします』(4月25日公開)などスクリーンでも活躍する。
4次審査で合流した際に現れた原は1000メートルダッシュ後にへとへとのチームメイトに向け「ジュニアのときのがこれより走るから。東京ドームの外周を全力で走って踊って」「イケメン揃いだね。顔だけだったら俺より勝ってるよ。顔だけだったらね」と強烈な一言を放ち、インパクトを残した。眼光鋭く、タンクトップを愛する肉体派かと思いきや、その後のチームが変わるたびにコミュニケーションスキルと重ねたキャリアによりクオリティの底上げに貢献。
実は、心優しくムードメーカーを率先して担う柔軟性を持ち、明るい笑いを起こしながらも周囲を鼓舞した。最終審査で披露する「RUN」の練習では他の候補生と視線を交わして涙、本番では客席に駆けつけた脱落した候補生の姿に涙…。そんな情にアツい原は、ステージの上ではきらきらした輝きを放ちながらも、友達になりたいと思わせてくれるような、親近感を抱く人も多いのではないか。
会見で松島は原の魅力について「太陽のような人。グループはポジティブな雰囲気が必要不可欠。どんな状況においても周りの人を明るくできる持ち前の持ち前の人柄。やるときはやるというメリハリ。トレーナーさんが指摘できないぐらいスペックが高い。これからグループとしてパフォーマンスも色々極めていかなきゃいけないなか、縁の下の力持ちじゃないですけど いろんなことを支えてくれそう」と信頼。
菊池からの無茶振りで「Ladyダイヤモンド」を振り付きで再現したり、全力笑顔を報道陣に披露したり、乾杯時にはひとりだけ苦いドリンクをわたされるドッキリを仕掛けられたり…とバラエティーへの適応力は抜群。寺西とは別ベクトルの“アニキ感”としてグループに心地よい緩急をもたらしてくれそうだ。
2人の他に合格した猪俣周杜(23)、篠塚大輝(22)、橋本将生(25)は一般からの参加となり、多くのファン、古くからのファンを抱える事務所に“中途入社”したこととなる。そんな3人と、現メンバー、そしてtimeleszのファンの架け橋のような存在にもなる“ベテラン社員”でありながらも、グループのアイドルとしての可能性はまだまだ未知数。timeleszという“家族”、そして水色と黄緑という柔らかく美しい自分の色を手に入れた2人がどのように走っていくのか注目したい。