
【映画】
【日本アカデミー賞】吉岡里帆、最優秀賞助演女優賞受賞「藤井組に出会えて幸せでした」

「第48回 日本アカデミー賞」授賞式が14日、東京・グランドプリンスホテル新高輪にて開催され、最優秀助演女優賞を『正体』の吉岡里帆が受賞した。能登半島地震で大きな被害を受けた石川県七尾市の能登演劇堂で、被災後初となる公演『まつとおね』に出演中の吉岡は、現地から役衣装のままリモート出演。プレゼンターの安藤サクラから自身の名前が呼ばれた瞬間、目が点になるような驚きの表情を見せ、「びっくりしすぎてしまって……ごめんなさい、ちゃんとコメントします」と姿勢を正し、受賞の喜びを語った。
【写真】石原さとみはふっくらお腹で登場!豪華俳優陣がレッドカーペットに
対象作品となった『正体』では、脱走した死刑囚・鏑木と出会い、彼のことを信じ続ける、鏑木にとっても作品にとっても希望であり、救いになる役どころを演じた。
吉岡は「本当にうれしいです。この作品は、私の人生においてとても大切なものになりました。というのも、私がこの世界に入りたいと思ったきっかけは、映画のエキストラとして出演したことでした。映画の現場で、多くのスタッフやキャストの皆さんが力を合わせて作品を作り上げていく姿を目の当たりにし、その感動に引き寄せられて『私もこの仕事をしたい』と思ったんです。『正体』のチームも、全員が心から良い作品を作りたいという思いで一致団結し、手を取り合って撮影に臨みました。その瞬間に生まれるエネルギーやパワーは本当にすごくて、改めて映画というものに携わりたい、そして観る側としても映画を大切にしたいと強く感じました」と、コメント。
さらに、「映画には、離れた場所にいてもそのエネルギーが届く力があります。そして、時代を超えて残っていくものだと思っています。そんな映画に関わる一人として、少しでも観てくださる方の力になれるよう、これからも精進していきたいです。藤井組に出会えて、本当に幸せでした」と、気持ちを新たにしていた。
授賞式会場で、吉岡に代わりブロンズ像を受け取った『正体』の藤井道人監督も「吉岡さんに出会えて、僕も非常に幸せ者だと思っております」と、祝いの言葉をかけていた。
授賞式には、優秀主演女優賞を受賞した、芦田愛菜(『はたらく細胞』)、清原果耶(『碁盤斬り』)、土屋太鳳(『八犬伝』)、山田杏奈(『正体』)が出席した。