【音楽】
村木弾、10周年記念ソロライブに舟木一夫&鳥羽一郎がサプライズ登場し感涙「良い歌を残していきたい」

新曲などを熱唱する村木弾(C)サンニュース


 日本の戦後歌謡界を代表する作曲家である故・船村徹氏の最後の内弟子で、2016年に歌手・舟木一夫プロデュースによる「ござる~GOZARU~」でデビューした演歌歌手・村木弾が19日、東京・渋谷区の古賀政男音楽博物館『けやきホール』でデビュー10周年記念ソロライブを開いた。



【画像】サプライズ登場した舟木一夫と驚く村木弾の2ショット



 同ライブは、船村氏の長男で作・編曲家の蔦将包氏率いるバンド「仲間たちバンド」(蔦将包/ピアノ、朝本吉哲/ベース、斉藤功/ギター、水野弘文/アコーディオン、元井信/ヴァイオリン)のアコースティック編成による生演奏のステージとなった。



 デビュー当時からの熱烈なファンが会場に詰めかけるなか、オープニングで「ござる~GOZARU~」を歌うと、同曲を作詞した歌手・舟木一夫が突然、真っ赤なバラの花束を持って登場。客席からも驚きの声が上がり、舟木は「10年、早いものですね。今日はおめでとうございます。僕らの世界では流行に乗り遅れるのはまずいので、花束とは別に10万円の商品券を持ってきました」とジョークを飛ばしながら、可愛い後輩歌手に祝いの言葉を贈った。



 サプライズに村木は「本当にびっくりしました」と目を丸くしながら「舟木さんは大先輩で、僕にとってはオヤジのような存在です」と感激し、客席に向かって「今日まで10年やってこられましたが、そのなかにはいろんな人との出会いがあり、コロナで2年ほどみなさん方の前で歌えない時期もありましたが、何とか無事、乗り越えられました。これからあと何年、歌を続けられるかわかりませんが、良い歌をお届けして、そして自分で納得できる歌を歌える限り歌っていきたい」とあいさつした。



 その後、「さんざし恋歌(れんか)」「友情の星」、前作シングル「暴れ船」のほか、「修学旅行」「高校三年生」といった舟木メドレーも熱唱。後半は、同じ船村門下の兄弟子、静太郎、天草二郎、走裕介が応援に駆けつけ、それぞれの最新曲から走が「雫(しずく)」、天草が「天草情歌」、静が「おふくろえれじぃ」を歌い、村木が走と「矢切の渡し」、天草と「王将」、静と「おんなの宿」と、船村メロディーの傑作曲をデュエットした。



 そして全員で、村木が歌手を目指すきっかけになった船村作品「兄弟船」を歌唱。同曲をヒットさせた兄弟子の鳥羽一郎から「村木弾くん、10周年おめでとうございます。船村先生の最後の内弟子がデビューするということで、先生にもレッスンを受け、あれから10年…感慨深いです。これまでの活躍と素晴らしい楽曲に心から敬意を表し、船村先生の教えを大切にさらなる飛躍を楽しみにしています」と祝いのメッセージが届くと、そこに、いきなり鳥羽本人が登場。客席も沸くなか、船村作品「海の匂いのお母さん」を歌ってステージに花を添え、船村門下生全員で鳥羽のヒット曲「師匠(おやじ)」を歌ってステージは最高潮に盛り上がりを見せた。村木は感激のあまり涙を流しながら、同曲を歌えなくなる感動的なシーンもあった。



 フィナーレは、今年1月22日発売の10枚目の最新シングルで、海を舞台に、父母を想う望郷の心を歌った「母さんの海うた」を披露し、全18曲のプログラムで最後まで客席を楽しませた。



 歌い終わって、「最初に舟木さん、最後のほうに鳥羽の兄貴が来てくれたりとかサプライズばかりでしたが、今日集まっていただいたお客さまたちに感謝の気持ちを込めてのライブでしたし、兄貴(兄弟子)たちと一緒にやりたいとずっと思っていたので、それが実現できて良かったです。これからも1年1年、良い歌を残していきたい」と感激もひとしおだった。 

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