
【エンタメ総合】
松田元太、地上波連ドラ初主演も変わらぬスタンス「全力でぶつかっていきたい」【合同インタビュー】

7人組グループ・Travis Japanの松田元太(25)が主演を務めるフジテレビ系4月期火9ドラマ『人事の人見』(毎週火曜 後9:00)が、4月8日からスタートする。グループ活動はもちろんバラエティーではその愛されキャラを存分に発揮し、役者としても成長を見せるなか、ついに地上波連ドラ&ゴールデン帯ドラマ初主演。合同取材では今作に臨む心境や当て書きで書かれた主人公への思いを明かした。
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本作は“人事部”に焦点を当てた、痛快オフィスエンターテイメント。古い熱血体質の残る大企業を舞台に、おバカでピュアすぎる主人公・人見廉(ひとみ・れん/松田)と、会社を変えたいと願いながら日々奮闘するヒロイン・真野直己(まの・なおみ/前田敦子)が、個性豊かな人事部の面々と共に会社の中で巻き起こる社員のさまざまな問題と向き合いながら、「現代人の悩み」に立ち向かっていく。
■メンバーも“かーくー”主演に驚き「ちゃかは1話の内容を知っています(笑)」
記念すべき地上波初主演は「すごくありがたいことですし、感謝はたくさんしているのですが、背負いすぎず!現場には大先輩がたくさんいらっしゃるのでわからないことは人見廉と同じようにたくさん聞いて学んで、チームとしてスタッフさん含めてアドバイスをいただきながら全力で向き合っていきたい」と意気込みは十分。
一方で主演としての心構えは「主演でも主演じゃなくてもお芝居する上ではそこまで変わらない。はたからみたら確かに主演ってすごそうですが…でもラインナップ告知で『今夜のフジテレビは』を収録してきたんですけどあれができてうれしかったです(笑)」と松田らしい独自の視点で“主演”の立場を実感しているそう。
周囲の反応を聞くとメンバーからは「『かーくー(火9)すごいねって言ってくれて。リーダー(宮近海斗)は内容についてすごく聞いてきます。『人事部ってどういう感じなの?』って説明もできないとまずいなってこんな感じで展開していくよ、と。結構しゃべったのでちゃか(宮近)は1話の内容を知っています(笑)。『見るね』と言ってくれましたのでうれしいです」と反応を喜ぶ。
今作は当て書き。「打ち合わせというか、他愛もない会話をしました。ちょっとしたオーディションみたいな形式です(笑)」とスタッフと面談をしながら、人見のキャラクターに生かされたそう。「自分の口調だったり、自分だったらどう対応する?だったり、こういう人がいたらどう思う?みたいなものをいろいろ聞いてくださって答えて…って会話をしてそこでいろいろ書いてくださりました」と感謝する。
具体的には「『マジっすか』『ガチすか』みたいな(笑)。真剣な会話のなかでもたまに登場してくるので、そういう自分の口癖を入れていただいたのですが、年配の方はこの若者は変な日本語を使っているのかなって思われちゃうかもしれないですけど(笑)。いろいろな人に向き合っていく人見の姿は、同世代の人に刺さるキャラクターになっているといいな」と松田らしいポジティブなキャラクターに期待が高まる。
また「相手に感情をストレートに伝えることは共感できて、すごく似てるなと思います。伝え方として人見と松田は違う部分もありますが根本で思っていることは一緒だったりして、すごくおもしろいし、僕は人見のことが好き。だから多分僕も僕が好きです(笑)」とその芯の部分では共鳴する部分を感じるそう。
そんな人見を演じる上では「ストレートでピュアな性格。脚本も当て書きしていただいてより自分らしい口調や言い回しを印象的なセリフがたくさんある。相手に真っ向からぶつかっていきながらも、人見なりの優しさがあって。ときには寄り添いながらより相手がポジティブでいられるようにできる人。優しさもありながら、ストレートなお芝居ができたらいいな」とする。
相棒を演じる前田とは初共演。「前田敦子さんにお会いしたときは、『きた!神セブンの方』 って…ちょっと少し前の情報なんですけど…(笑)役のキャラクターのイメージが湧きましたし、人見と意見が合わないところもあるのですがそこでもちゃんとぶつかれるように会話をしてリズムをつくっていけたらいいな。アイドルとしてもいろいろ“質疑応答”をしたい。スケジュールぱんぱんのときはどういう心境でしたかって聞きたいです」と興味津々だ。
さらに「前田さんとは、なかなか噛み合っていないシーンがあるイメージなのでそこは、困り果てるぐらいセリフを付け足したり動きだったり思ったことをどんどん足していきたい」と虎視眈々。現場では「役についてお話しして物語のストーリーを追求しながらいろいろなことを共有し、そこで仲良くなれたらいいな。“あっち向いてホイ”と“にらめっこ”が得意なので休み時間にできたらいいな」とほんわかした回答で笑わせた。
■「ある意味スーパーヒーロー」会社員に寄り添う“人事の人見”を目指す
会社の常識は知らないが“人を見る目”があり問題をちょっと変わった角度から解決に導く人見だが、松田も「自分でいうのは“おこがま”ですけど、人を見る目は意外とある気がしちゃいます。しゃべっていなくてもその人の雰囲気で、心境がわかります」と真剣なまなざし。
会社勤めはもちろん未経験ながら「大変そうだな、というのは正直すごく思います。楽しい部分もあると思うのですが上下関係や先輩との関係性。退職代行サービスがあるというのも知らなかったんです。それほど大変なことなんだろうな、でもサラリーマンの方々のおかげでいろいろなことが動いていたり、家族を支えている方もいたりすると思うので、ある意味スーパーヒーロー。そんな人たちのちょっと疲れちゃった心に寄り添える“人事の人見”でありたいなと思いました」と実感しているそう。
人事部は人間関係の潤滑油としてたとえられるが「メンバーでいえばリーダー(宮近)は、意見のぶつかりあいがあったら、一歩ひいた仲介業者?仲裁する?仲裁リーダーです(笑)あれはカッコいいな~って思います。僕は面倒くさくてほっといちゃう(笑)」と自身との違いも明かす。
上下関係は「お世話になっている先輩には親しき中にも礼儀ありでそこは大事にしたい」としっかり重んじるタイプ。「先輩が先輩からしてもらったことについて、お話をうかがうと、人として大事なことを学ぶこともあるので、僕らもなるべくできるようにしたいです。ジュニアのときから、今でも(菊池)風磨くん山田(涼介)くんはめちゃくちゃ教えてくれます。今だと『DASH』(ザ!鉄腕!DASH!!)でよくお世話になる(国分)太一くんには、事務所の方だけでなくいろんなタレントさんや、スタッフさんの対しての大切さを教えてもらっています」と尊敬する。
劇中では会社員として働く上で悩める人々のために奔走する人見。「人事部という存在は知っていたのですがどういう仕事をしているのかは正直知らなかった。実際こんなところまでするんだとびっくりする部分もあれば、こういう悩みを持っている人はいるだろうなというリアルな部分もありました。みなさんが、人見を通してちょっとでも前向き、ポジティブ、いい方向になるきっかけになったらいいな」と展望している。